嫌な記憶を忘れる方法

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● なぜ過去の記憶に振り回されるのか

誰でも思い出したくない過去の記憶が一つや二つありますよね。突然そうした嫌な記憶が引き戻されるかのように蘇り、落ち込んでしまうといったことがあります。

社会に出てからの記憶だけでなく、学生時代や幼少の頃の辛かった記憶(受験失敗、失恋、いじめ、両親の離婚)にまで振り回されてしまう時があります。

なぜ10年以上も前のことが突然頭の中で蘇ってしまうのでしょうか? 実は人間の脳は、常に何かをすることを求めているので、何もしない状態を良しとしません。

頼んでもいないのに昔の記憶を辿って行ったりするわけですが、ではその当人の記憶が優れているのかといえば、そんなことはありません。

「あなたは一週間前の今日何をしていましたか?」と問われて即座に答えることができますか? ちなみに私は当日に起こった出来事を完全には思い出すことができませんでした。何事もなく穏やかに過ごした日々は強烈なイメージがないからだと思います。でも逆に、それは幸せなことなんです。

● 思い出したくない嫌なことほど思い出す

嫌な体験というのは忘れられない記憶として何度も思い出してしまいます。その度に脳への記憶が強固となってしまい、ネガティブな感情と深く結びついてしまうのです。

また、過去の記憶に対して抵抗が強ければ強いほど思い出されてしまうので、その結果、悪循環に陥ります。拒否すればするほどストーカーのごとく記憶に襲われてしまいます。

● 文章や声に出して全てをさらけだす

どんなに平静を装っていても、人は大なり小なり同じように思い出したくない辛い過去に振り回されています。これも気持ちの整理がきちんとついていないためです。

気持ちの整理をつけるために当時の記憶をたどりながら、しっかりノートに書き出してみてください。本当は言いたかったのに言えなかったことや、その時の感情も明確に書き出しましょう。

怒りや恨み、悲しみなどの負の感情としっかり向き合う上で、紙に書くことは非常に建設的な手段です。そうすることによって、脳は脳の内側でしっかり記憶したと判断します。

そうすると次第に辛かった過去を思い出さなくなります。なぜならこの時点であなたの心の中でトラウマとなった問題に対する気持ちの整理がきちんとついたからです。

またノートに書くことが面倒であれば声を録音するのも良いです。スマホの無料アプリでボイスレコーディングできるものが沢山あるので、同じように試してみてください。

● 過去は全て忘れると決意する

同時に「過去は考えない」「完全に過去は忘れる」といった意識を強く持つことも重要です。

そうしないと自分から別れた恋人に自らまた会いに行き、毎回別れる度に今日逢ったことを後悔してしまうような人生を送ることになりかねません。

自分の脳を、きっちり整理することで、辛い過去に振り回されることは無くなります。過去は終わったこと、今のあなたは過去に縛られることはありません。もう心を自由にしてあげましょう。

出典 精神科医:樺沢紫苑先生

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