簡単に手にはいるものに意味は無い。小説家 村上龍の言葉

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(1)

 

絶望したときに

発狂から救ってくれるのは、

友人でもカウンセラーでもなく、

プライドである。

 

 

(2)

 

幸福って曖昧で、

定義もはっきりしていないですから、

何にいちばん幸せがあるのだろうとか、

そういうことを考えるより、

自分にいちばん

気持ちがフィットしたり充実したり、

刺激的なことを、

何かを始めることですよね。

 

 

(3)

 

この国では、

無知、あるいは

知識や情報が足りないことが

場合によって罪悪になる

という認識が薄い。

 

 

(4)

 

生きろ、

そう叫びながら

心臓はビートを刻んでいる。

 

 

(5)

 

現代のような、

ミモフタもない市場社会では、

ほとんどすべての成功者は、

「ミモフタもなく努力した」ために

成功をつかんでいる。

 

 

(6)

 

『俺は必ずやれる』という意思と喜び、

それを才能という。

決め付けちゃいけない。

才能がないと決め付ける方が楽だ。

 

 

(7)

 

簡単に手にはいるものに

意味は無い。

 

 

(8)

 

好きな対象に対して

依存しなければ、

いつまでも

楽しむことができる。

 

 

(9)

 

ダメな女とは、

仲間を欲しがる女である。

 

 

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(10)

 

全てを失った日本が

得たものは、「希望」だ。

大地震と津波には、

私たちの仲間と資源を

根こそぎ奪っていった。

だが、富に心を奪われていた

我々のなかに

希望の種を植え付けた。

だから私は信じていく。

 

 

(11)

 

関係性が生まれれば、

どういう形にせよ、

傷は発生する。

そして、

その傷から

自由になろうと決めて

努力する場合に限り、

傷は何らかの意味を持つのだ。

 

 

(12)

 

自分が認める勇気がない時に

他人から真実を指摘されると、

動揺するものだ。

動揺の度合いが

強ければ強いほど

その指摘にはリアリティがある。

 

 

(13)

 

永遠に挑戦者であることは出来ない。

しかし、

挑戦者の感覚を持続できない奴は

前に進めない。

 

 

(14)

 

人間は柔らかい生きものだ、

その柔らかさ、

脆さ、危うさが

人間を人間たらしめている。

 

 

(15)

 

怯えていた妄想が

事実になればもう大丈夫。

事実に怯える必要などない。

その事実を認めて

何日間か泣けば良いだけだ。

 

村上龍(むらかみ りゅう、1952年〈昭和27年〉2月19日 – )、日本の小説家、映画監督、脚本家。武蔵野美術大学在学中の1976年、福生の米軍キャンプで麻薬とセックスに溺れる退廃的な若者たちを描いた『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞、及び芥川龍之介賞を受賞。代表作に、『コインロッカー・ベイビーズ』『愛と幻想のファシズム』『69 sixty nine 』『トパーズ』『五分後の世界』『半島を出よ』などがある。

 



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