綺麗にしてから死にたいですね。堺雅人の言葉

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(1)

(時代劇のおもしろさは)様々な時代を知ることで、今の価値観がすべてではないと気づかされることです。
今の価値観が一番良いものだとすると、時代の流れは一直線で、悪かった時代から良い時代へと進んでいるような錯覚を抱いてしまう。
でも決してそうではない。
昔のように、そんなに考えずに親が決めた仕事に就けばいいとか、自分とは何だろうなんて考えずに一生を終えることができる
というのも案外いいことかもしれない。
好きな人と結婚しなくちゃいけないというのも、近代が生んだ誤解だったりするわけですし。
昔は、親が決めた相手と結婚すればそれで幸せだったんですから。
そこは、現代の考え方でとらえるとずいぶん違ってきますよね。

(2)

借り物の価値観ではなく、自分の頭で判断して行動し、責任もとる。
「人はどうなのか」といったことは気にせず、あくまで自分の価値観で、できる範囲のことを淡々と実践している。

(3)

僕の勝手な世代論なのですが、「競争」よりも「協調」を大切にと言われ始めたのが、僕らの世代だと思う。
マッチョなものではなく、優しさが一番の価値観だぞと。
それが善かれと思ってずっと実践してきたら、今になって「何かパンチが足りない」と言われて、「あれ、優しければ良かったんじゃないの?」って。

(4)

ルールは先に作らず、その場で考える。

(5)

僕が責任を持ってやるべきことは次の役のこと。
自分らしい演技とは何かなどと考えることはしない。
そんな時間があれば、もう一度、今抱えている作品の台本を読んだ方がいい。
自分のことや過去を掘り下げる作業にさほど関心もなく、視線の矛先は常に現在であり、これから先なんですよね。

(6)

最後の晩餐は、冷蔵庫の余り物で1品作らないと。
綺麗にしてから死にたいですね。

(7)

一人でできることはやはり小さくて、全員で力を合わせてよっこいしょとやったときに、予想外の方向に物事が動いたりする。

(8)

どんな相手もまず信頼する。
そして裏切られたらその都度考える。
最初に信頼する相手のことは選ばず、どんな相手でも信頼します。

(9)

舞台は『役者はときどき間違える』ということを見越して作られている芸術なんじゃないか、と思ったんです。
生身の人間がやる、エラーを前提とした芸術なんだって。
だから大切なのは、間違いなく再現することより、生き生きとそこにいるということ。
間違えたら、その間違いを受け入れて演技をつづければいい。
そうしたことで生まれる『いきいきした感じ』が舞台の最大の魅力なのではないだろうか、と。

(10)

もちろん伝統は大事です。しかし、それにこだわらず、自分たちが面白いと思うものに嘘をつかずに作っていくことが誠実なやり方だと思っています。

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