そもそも「続けることは良いことだ」という価値観がおかしい。心理カウンセラー 心屋仁之助の言葉

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やる気が出ないということは、「やりたくない」ということ。人間、やりたくないことには身体が動かないようになっている。やる気が出ない、続かないことは、自分にとっては「続けなくてもいいこと」。

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これまでの凝り固まった自分の価値観を疑うことがポイントです。これまで使ったことのない言葉を発し、価値観に揺さぶりをかけることによって、「自分が思っているより自分は良いところがある」、そして「思っているよりダメな所もある」と気づきます。その両方が視野に入っていれば、ダメな所も笑って受け入れることができます。

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憂鬱は増幅するという厄介な傾向を持っています。憂鬱な人は、しばしば「どうせ」上手くいかない、という言葉を口にします。この「どうせ」が曲者です。この言葉を言うと、次は「やっぱり」という言葉が引き寄せられるという現象が起こるのです。どうせ自分は仕事ができないから、どうせ目の敵にされるから……と考えていると、ことあるごとに「やっぱり僕はできない」と感じることが増えます。本当に「できない」からそうなるわけではありません。「できないに違いない」と決めているから、その証拠を探したいのです。

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憂鬱になりがちな人は、自分の評価をすべて人に委ねる傾向があります。人にどう思われようと自分で自分を尊重できるだけの基盤がないのです。憂鬱から抜け出すには自信という基盤が必要ということになります。

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仕事が憂鬱で毎日が灰色。そんな人たちは、それぞれどんな心を抱えているのでしょうか。共通しているのは「言いたいことを言っていない」「したいことをできていない」状態にあるということです。つまり、人は憂鬱になるとき、何かを我慢しているのです。

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結局、習慣に「良い」も「悪い」もないというのが僕の考えです。習慣に良いとか悪いとかをくっつけるから、「早起きも続けられないから、仕事もできないんだ」と自分を責める理由になってしまう。早起きしたい人はすればいいし、したくない人はゆっくり起きたらいい。

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「私はこんな人間なんだ……」と落ち込むのではなく、「私はこんな人間なんだ!(笑)」と笑ってしまいましょう。勝手にダメ人間だと思っているだけで、そんなことくらいできなくてもいいのです。だって、できないんですもの。それが自分なのです。わざわざポジティブに考えることさえ必要ないのです。

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何かが習慣として続いているなら、たまたま好きだったり、たまたまやめるタイミングを逃したり、たまたま環境が良かったり……、全部「たまたま」です。続かなかったことも同じ。そんなことにこだわるより、好きなことをやりましょう。そうすれば、自ずと続くはず。

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周囲から受けた親切を、その都度「返さなければ」と思う必要もありません。笑顔で受け取ることで、してくれた相手も幸せになれるのだ、と考えれば良いのです。そうした懐の広さが、周囲にも安心感と喜びを与えます。

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心を満たすことは、「流れに乗る」ことです。ときには仕事を後回しにして、自分の時間を作る。自分の大切な家族とコミュニケーションを取る。自分が好きなもの、したいことを問い直し、それを我慢せずに勇気をもって実行する。そうして心を満たしていくと、本来の自分自身を輝かせることができます。それが、より良い結果を生むことにもつながる。

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圧的に怒鳴るタイプの人は、実は臆病な性格を持っています。すぐに噛みつく犬と同じで、「自分が攻撃された」という恐怖心を感じるたびに、猛烈に反撃してくるのが特徴です。それを知っていれば、ある程度落ち着いて対処することができるようになるでしょう。

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すべての人間関係を円滑にしようと思うのは、土台無理な話です。悩みやすい人はとかく「100点」を目指しがちですが、一人や二人合わない相手がいても、それが当たり前、と考えることが重要。

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攻撃されたときに、心の中で「私はあなたの味方ですよ」とつぶやいてみる。これにより、自分の中にある相手への不快感がリセットされ、無用な反撃や意気消沈を防ぐことができます。

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カウンセラーとしての経験から言いますと、人間関係で悩みやすい人には、明確な特徴があります。それは一言で言うと「真面目」だということです。いわゆる「いい人」と言い換えてもいいでしょう。いい人であることは、本人にとって息苦しいものです。周囲の人々全員に対して、いい人で居続けることはまず不可能だからです。

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自信満々で独立する人など、ごく少数派です。私もそうでしたが、普通は不安を抱えながら独立を目指すものです。このとき、「どうせ自分には無理」などのように否定的な自己イメージが強いと、次の一歩は踏み出せません。

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本当にやりたいことは、皆わかっています。でも、多くの人は「どうせ私には無理」と諦め、選択肢から外しているのです。例えるなら、お寿司が好きな人がファミレスに行くようなものです。好物でもないメニューの中から料理を選ぼうとしても、意欲は湧きませんよ。それと同じで、できそうだが熱意を持てない仕事だけを考えているから、何をしたいのかわからない、やる気が出ないと感じるのです。

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そもそも「続けることは良いことだ」という価値観がおかしいのです。続けることは良いことだけれど、タバコなど、これは続けたら良くないとか言い出すから、もうわけがわからない。続ける・続かない、良い・悪いという価値観からまず自由になって、好きなことを思い切り楽しみましょう。それが結果として「習慣化」につながるのではないかと思います。

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僕は51歳からピアノを始めて、その8か月後に日本武道館で開催されたコンサートで、4曲もピアノの弾き語りをしました。昔からピアノが弾けたらいいなと思っていたのですが、「いやいや今さら」とずっと自分で否定してしまっていたんですね。だけど、ある日「ピアノをやろう」と思い立ち、翌日には電子ピアノを買いました。それから毎日弾いたんです。もちろん、最初は思うように弾けません。でもそれが楽しい。そして毎日弾いていると、少しずつ思うように弾けるようになる。それがまた、さらに楽しい。武道館で披露する前に、小さなライブハウスで何度か人前で弾きました。たくさんミスをして恥をかいて、「よーし、今度こそ!」とさらに練習しました。ピアノが楽しいから、多少大変なことがあっても、ずっと続けているのです。

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やめたいと思っているマイナスの習慣がある人もいるかもしれません。でも、いいんですよ。夜更かしをやめられない人は、夜更かしすればいいのです。たぶん、何かが楽しいから夜更かししているんですよね。夢中になって何かしていて、「あっ、もうこんな時間だ。あー楽しかった」と眠ればいいのです。それが、ネットでもゲームでも、なんの生産性のないことでも別にいいのです。ここで、「こんな時間になっちゃった。明日早いのに、なんて自分はダメなんだ」と思うことがいけない。翌朝も、もし眠くても「昨夜、楽しかったから寝不足なんだよねー」と笑えばいいのです。

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自分を責める人は、何をしても責めるのです。遊びすぎたといっては責め、働きすぎだといっては責め、仕事が続かないといっては責め、会社を辞められないといっては責める。カウンセリングで「もう自分を責めるのをやめましょう」と言うと、「自分を責めるのをやめられません」と、責めるのをやめられない自分を責めるのですから大変ですよ。

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