満開の桜を見るのも良いが、禅寺に行って、岩に苔がむしていたり、枯れ木寸前の老木に1~2輪咲いていたりするのを見るのも味わい深い。狂言師・野村萬斎の言葉

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(1)

(「日本人のアイデンティティ」とは)

雑食性ですね。

前の文化を否定せず、

すべて捨てずに次の時代へ引き継ぐ性質です。

(2)

『好きこそものの上手なれ』という言葉がありますが、

上手になるためには、

好きであることだけでは不十分。

技術というものは、自然に身につくものではありませんから、

それを習得するための努力は欠かせません。

(3)

「きれいは汚い」「汚いはきれい」という不思議な言葉、

二律背反するこの言葉こそが真実である。

(4)

舞台に立って“ライブ”で演じることの醍醐味を知ってしまうと、

もうやめられないですね。

自分の発する熱にお客様が応えてくださる喜びは、

他ではなかなか味わえません。

(5)

ピカソの絵を初めて見て、

「これはこういうふうにすごい」とは

なかなか思えないじゃないですか(笑)

「どうしてこういう表現なんだろう?」って

疑問を持つことがきっかけになると思うんです。

気になって調べて、「ああ、だからこういう絵なんだ!」と思う。

狂言もそれと同じ感覚で楽しんでもらいたいですね。

(6)

よく妻に「あなたには趣味がないの?」と聞かれるのですが、

やりたいことを常にやっていて、

仕事が趣味のようになってしまっているので、

他の趣味について考えることはないですね。

(7)

すべてを光で照らし出し、派手で、わかりやすく見せたものは、

一瞬、感動するけれど、すぐ忘れられる。

使い捨ての紙コップです。

ところが、闇の部分があり、わかりづらくても

『なんだったんだろう、あれは』と余韻を残すものは、

想像力に訴え、大きく膨らむ。

(8)

善と悪はいつだって簡単にひっくり返ります。

(9)

フェイクであろうが何であろうが、

生かせるアイディアをどん欲に取り入れた者が

勝ちだと思っています。

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(10)

満開の桜を見るのも良いが、

禅寺に行って、岩に苔がむしていたり、

枯れ木寸前の老木に1~2輪咲いていたりするのを見るのも味わい深い。

(11)

敷居は高過ぎてはいけないけれど、

下げ過ぎて迎合してもいけない。

観客との緊張関係は保ちたいですね。

(12)

基本的に人間は自分の生活をポジティブに変えたいと思っていますから、

その裏側にマイナス要因が出てくるわけです。

自分が領土を広げれば、一方で困る人も出てくるとか。

そんな風に人間の営みには両義性がある。

(13)

一回で終わるような刹那的なものはあまり興味がない。

(14)

型に反発するというのは、

型が嫌いなのではなく、その型がどうしてこうなったのか、

一度壊して再構築しないと、型のありがたみがわからないという認識なんです。

(15)

生きていくための基本が『教養』であるべき。

たとえば世の中に出る前に、

物事の思考の仕方や人との接し方などを正しくプログラミングしてあげる。

それなしに、いきなり個性と言っても始まらない。

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