視野を広げるために一番大事なものは、道草、ゆとり、遊び。心理学者 河合隼雄が残した言葉

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(1)

幸福のために頑張っても幸福は逃げ、

目の前の一人の人のために

一生懸命になると幸福が訪れる。

それが幸福の面白さなんですね。

(2)

人間は短期間だけ

親切になることは容易である。

(3)

物語の『主人公』は自分。

人間は一人ひとり違うのですから、

それぞれが自分の物語を

作っていかなければなりません。

(4)

冗談による笑いは、世界を開き、

これまでと異なる見方を

一瞬に導入するような効果をもつことがある。

(5)

八方ふさがりと思えるとき、

笑いが思いがけぬ方向に

突破口を開いてくれる。

(6)

自立ということは、

依存を排除することではなく、

必要な存在を受けいれ、

自分がどれほど依存しているかを自覚し、

感謝していることではなかろうか。

(7)

依存を排して自立を急ぐ人は、

自立ではなく孤立になってしまう。

(8)

心のなかの勝負は

51対49のことが多い。

(9)

「まじめに、真剣に」

ということにとらわれると

視野が狭くなります。

これは一番怖いこと。

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(10)

視野を広げるために一番大事なものは、

「道草、ゆとり、遊び」

(11)

相手に欠点がないように思われ、

何もかもうまくゆくのだったら、

その人とつきあうことは当然であり、

利己的に言っても価値のあることだから、

別に愛などという必要はないかもしれない。

(12)

欠点のある人(誰しも欠点を持っているのだが)と、

自分も欠点を持つ人間として

関係を維持してゆく努力の中に、

愛があるのではないだろうか。

(13)

人間、そう簡単に

自分の生き方はこうだと決めつけたり、

型にハメたりしないほうが、

人生、豊かなものになるのではないでしょうか。

(14)

「のぞみはもうありません」

と面と向かって言われ、私は絶句した。

ところがその人が言った。

「のぞみはありませんが、光はあります」

なんと素晴らしい言葉だと私は感激した。

このように言ってくださったのは、

もちろん、

新幹線の切符売場の駅員さんである。

(15)

学んでいて楽しくないものは、

本当の意味で身につかない、

というのは私の実感でもありますが、

一方で、苦しさを伴わない学びもまた、

ニセモノだと思うのです。

河合隼雄(かわい はやお、1928年〈昭和3年〉6月23日 – 2007年〈平成19年〉7月19日)、日本の心理学者。教育学博士(京都大学)。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。文化功労者。元文化庁長官。国行政改革会議委員。専門は分析心理学(ユング心理学)、臨床心理学、日本文化。日本人として初めてユング研究所にてユング派分析家の資格を取得し、日本における分析心理学の普及・実践に貢献した。また、箱庭療法を日本へ初めて導入した。臨床心理学・分析心理学の立場から1988年に日本臨床心理士資格認定協会を設立し、臨床心理士の資格整備にも貢献した。


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コメント

  1. 峰山 大 より:

    人間の生活にとって非日常は大切です。
    金を稼ぐ行為は仕方ない事ですが、それだけで人間の生活が保たれるものではありません。
    金を稼ぐ以外の行為、所謂非日常が人間を解放します。
    遊びの精神とでも言ったらいいのでしょうか。
    稼ぐ以外の喜びも必要なのです。
    その為に用意されたものがリゾートで、私はそれを提供しています。

  2. […] 河合隼雄が残した言葉 […]