(1)
みんなが泣いているのを見て、こんなのダメだと立ち上がり、この3週間、睡眠時間を削って動いた大人たちがいたことを覚えておいて。
年を重ねて、下の連中が悲しい目にあった時は助けてあげてください。
― 「あらためて新成人を祝う会」挨拶より
(2)
絵本を売っていると、親御さんから「この本は子供にも理解できますか?」と質問されることが少なくない。
大人の自分の方が子供よりも理解力があるという前提の質問に少し辟易するんだけれど、なにより勿体ないのが、「分かるもの」だけを与えて、分からないものが分かる機会を奪っていることだよね。
「もう!そこが一番面白いのに!」と思ってしまう。
(3)
(4)
才能なんてあろうがなかろうが、あったところでソレにおんぶに抱っこで最後まで走れるぬるい世界はどこにもありません。そこに打って出る以上、苦労や悔しい思いもたくさんします。好きな分だけその反動も大きいし、さらに思いどうりにいかないことがほとんどです。
(5)
社会に出れば「アソコはアイツに任せるから、あなたはココを頑張ってね」という分業制で回るから、弱点は他人に補ってもらえばよくて、弱点を克服する必要はないというのが僕の考え。
通知表でいえば「オール3」という状態が最もマズイ状況で、他の教科なんて「1」でいいので、その時間を使って、自分の「4」を「5」にする作業をしたほうがいい。
(6)
「好きなことで食っていけるほど甘くない!」という時代から、「好きなことで生きていく」を追い求める時代になり、これからは「好きなことでしか生きていけない」という時代が間違いなくやってくる。
(7)
昨日、テレビのコメンテーターの話をいただいたけど断った。
僕は吐き気がするほどナルシストなので、他人の色恋沙汰に自分の時間を割きたくなくて、自分の作品を作って、届けることにしか興味がない。
こういうことを書くと、すぐに「キングコング西野、コメンテーターを批判!」となるんだけれど、そうじゃない。
僕と僕の友達らで作った作品が好きすぎるだけ。
(8)
お金がない人、
お金をつくりにくい人は、
信用がないということです。
信用があれば、
お金はつくりやすいです。
(9)
必要なのは『勇気』ではなくて、
『状況把握』だと思います。
状況が把握できていないから、
勇気が必要になってくる。
(10)
生活の軸となる仕事があって
安定しているっていうのは、
やっぱすごく強くて。
(11)
(12)
子どもに足りないことなんてないです。むしろ、大人に足りないことのほうが多いと思う。たとえば、子どもにちゃんとお金のこと、伝えてますか?
お金儲けに対して汚いイメージとかありますが、そんなこと言ってる場合じゃないですよ。夢を叶えるためにはお金が必要です。そのことをちゃんと家や学校で子どもに教えるべきだと思ってます。
じゃないと、子どもたちが苦しむことになる。夢だけ見せて、それを実現させるためのお金のことを教えないなんて、大人の罪ですよ。
(13)
体験学習というか、動いて思い知ったほうが手っ取り早い。”準備して準備して考えているだけの人“より、ひたすら”試して試して前へ進んでいく人“のほうが成功していると思います。
(14)
ゼロから物を産むなんて、もうありえないことだから、これからの時代は情報の編集作業になると思うんです。
(15)
ホームレス小谷は『自分の1日』を50円で売っていて、例えば草むしりを頼まれたら、朝から50円で一所懸命に草むしりをするんです。
そうすると『50円じゃ申し訳ないな』と思った人が昼ご飯をごちそうしてくれる。丸一日ずっと草むしりをして、夜ご飯まで食べさせてもらうことも。
毎日毎日50円で仕事をして、『恩を売る』ということを続けていたら、20kgくらい太って、鬼ごっこの人数合わせで小谷を買った女の子と出会って2日めで結婚しちゃったんですよ。
そして挙式費用を集めるために結婚式に参加できる権利を1口4000円で募ったら、2~3週間で250万円も集まった。今まで小谷を50円で買った人たちが『あの小谷くんが結婚するなら4000円くらい出すよ』と言ってくれたんです。
つまり、小谷は『お金持ち』ではないけど『信用持ち』だった。子どもの頃、おばあちゃんに言われた『困っている人がいたら助けてあげなさい』『人のためになることをしなさい』ということが、きれいごとじゃなくて、今の時代では、きっちりお金になって返ってくる。