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芸は一流、人気は二流、ギャラは三流。
恵まれない天才、上岡龍太郎です。
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金がいるのは、
子育てと見栄のため。
それ以外に金はいらない。
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生きることは、
どこかで世の中に貢献することです。
お笑い芸人にでも、
人々に、ものの見方を変え、
価値観を点灯させてみせると、
世の中が違って見えることを示唆する、
極めて形而上学な役割があります。
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お金がいるから
働くというけれど、逆だ。
働くからお金がいるのであって、
働かなかったらお金はいらない。
見事にいらない。
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普通の人のレベルの低下の原因の一つは、
「内と外」の区分けがなくなったことにある。
とりわけ「外」の意識が若い層にない。
みんな、
どこでも家の中のように振る舞っている。
それが美しくない。
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人間は死ぬ。
必ず死ぬのだけれども、
今すぐに死ぬわけではないということだ。
死ぬには、間がある。
この間があるということを、
決しておろそかにしてはいけない。
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涙を
人前で流すということは
恥ずかしいこと。
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悪い事をした連中を
責めるのは、バカでも出来る。
しかし、
悪い事を仕出かす仕組みを
解析するのは、バカではまず出来ない。
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スポーツっていうのはね、
上手い人ほど楽しいんです。
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テレビで何が面白いか言うたら、
素人が芸をするか、玄人が私生活を見せる、
この、二つに一つ。
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結婚して10年経って
結婚前より妻が不細工になったとしたら、
その8割は男の責任である。
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若い時の苦労は
買ってでもしろと言いますが、
それは違います。
苦労なんか買わんでも
どんどん向こうからやってきます。
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苦しい時は登っている時。
自分が凄いと慢心した時は、
下っている時だから気を付けろ。
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夏の暑い日は道の真ん中を歩け。
冬の寒い日は道の端っこを歩け。
そうすれば、
世の中は受け入れてくれる。
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ボクの芸は20世紀で終わり。
21世紀には新しい人生を歩みたい。
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上岡龍太郎(かみおか りゅうたろう、1942年〈昭和17年〉3月20日 – 2023年〈令和5年〉5月19日)、日本の元漫才師、元司会者、元タレント。上岡劇団座長。本名は小林龍太郎。京都府京都市左京区出身。旧芸名は横山パンチ、伊井 パンチ。その他、講談師旭堂 南蛇(なんじゃ)、落語立川流Bコース高座名・立川右太衛門を持つ。また、作詞家としての別名義にミケランジェロをもじった「三池嵐次郎」(みいけ らんじろう)がある。1959年、「横山パンチ」の芸名で、横山ノック・横山フックとのトリオ芸人『漫画トリオ』として大阪でデビュー。漫画トリオ解消後の1970年代からはピンでラジオ、テレビに出演し、80年代には『鶴瓶上岡パペポTV』(パペポ)や『探偵!ナイトスクープ』などテレビ司会者として活躍。元々は全国進出の考えはなかったものの、パペポでのトークが評判となったことから1990年代には東京にも進出を果たし、東京では『上岡龍太郎にはダマされないぞ!』などで活躍したが、同時期より「僕の芸は20世紀まで」と語り、その公言通り20世紀の最後の年となる2000年をもって芸能界を引退した。
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