批判するのなら

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人の仕事を見て

「たいしたことないな」と思ったら、

自分自身で

その仕事をやってみなさい。

人の商売を見て、下手だと思ったら、

自分でその商売をやってみなさい。

隣の家の家族を見て

教育がなってないと思ったら、

その教育を自分の家族にやってみなさい。

人の著書を評論したいと思うなら、

自分で筆を執って本を書いてみなさい。

学者を評価しようと思ったら学者になってみなさい。

医者を評価しようと思ったら医者になってみなさい。

大きな問題から小さな事柄に至るまで、

他人の「働き」に

くちばしを挟(さしはさ)みたいと思うなら、

試しにその身を

その「働き」の地位において、

自分自身で体験した上で考えてみなさい。

仮に職業としてまったく違うものであっても、

よくその「働き」の難易・軽重を測るのです。

まったく種類の違う仕事であっても、

ただ両方の「働き」をもって

自分と他人を比べれば、

大きな間違いはないでしょう。

― 『学問のすすめ』福沢諭吉

福沢諭吉(ふくざわ ゆきち、旧字体: 福澤 諭吉、天保5年12月12日〈1835年1月10日〉- 明治34年〈1901年〉2月3日)、幕末から明治期の日本の啓蒙思想家、教育家。慶應義塾の創設者。諱は範(はん)。字は子圍(しい)。揮毫の落款印は「明治卅弐年後之福翁」。雅号は、三十一谷人(さんじゅういっこくじん)。

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著:福澤諭吉, 翻訳:斎藤孝
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