かけがえのない1日

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今日一日何やってたんだろう、私?

そう思ってた、あの頃。

授乳して、洗濯して、風呂掃除して、

また授乳して、抱っこして、昼ご飯をかき込んで、

授乳して、寝かしつけて、スーパーに行って、

やっと寝たとほっとしたらすぐ泣き出して、

ちょっと遊んで、授乳して、お風呂入れて、

泣き止ませて、また授乳、夜中も授乳…

今日が昨日でも明日でも

何も変わらないような気がしていた。

世の中というものから、

一人ぽつんと取り残されたような不安。

時間の流れに

自分だけ乗っていないという焦り。

自分が自分じゃなくなっていくような

そんな感覚が いつもあった。

子育てってこんなもの?

二人になったのに、

一人でいるような心細さが私を襲っていた。

そして、

時間の流れはとっても緩やかなのに、

常に何かに追われているかの様に

私はいつも急いでいた。

ジリジリと焦っていたのだ。

だけど、息子が初めて寝返りをした日。

やっとやっと寝返りをした日、気付いたんだ。

一度出来てしまうと、もう元には戻らない。

寝返りしそうでできなくて、

お尻を持ち上げながらもがいていた

あの必死でかわいい姿はもう見られない。

早く成長して、早く楽になりたい。

そんなことばっかり考えていたけれど、

今は今しかないんだ。

時間は二度と逆戻りしないんだ。

そう気付いた時から、

息子が見せる一つ一つの表情が、

息子が話すよくわからない言葉が、

全て愛おしいものだと、

今だけの、今しか見られない、愛おしいものだと

ココロから思えたんだ。

子どもは毎日、成長している。

今日と同じ明日は来ない。

毎日同じだと思っていた日々は、

かけがえのない、大切な一日だった。


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