(1)
お互いを完全に理解するのは不可能なのです。
人間とは体のつくりがそれぞれ異なるように、
当然心も違います。
ですから、
わかりあえないほうが自然当然なのです。
(2)
人間社会を
無事平穏に生き抜いてゆくコツ。
他人の事は、
特に嫌な部分を見ないで、
腹6分で付き合っていれば、
良好な人間関係を保てます。
(3)
大切なことは、
他人の嫌な部分が見えたり、
不都合な部分をわかっていても、
あえて知らん顔する、
触れない礼儀を持つことです。
(4)
「知らぬが仏」です。
他人のプライバシーには口を出さない、
自分のプライバシーも
嫌な部分はむやみにさらけ出さない、
これが鉄則です。
(5)
相手の嫌な部分が見えたときは
「自分も欠点だらけかも…」と思い返し、
今度は相手の良い部分を見てあげ、
その上で、深くは触れない、
これが本当の優しさであり、
洗練された人間関係を保つ秘訣です。
(6)
世の中には挨拶をしても
知らん顔の無反応の方もおりますが、
「自分はすることはしたのだから」
とそれならそれで気にせぬことです。
(7)
「挨拶は自分を映す鏡」と意識して、
あなたはどんな時でも
どんな相手にでも挨拶をしましょう。
(8)
「親しき仲にも礼儀あり」と言いますように、
お互いに節度のある、
程よい距離をもって接することで、
いたわりや敬意が生まれてくるのです。
(9)
お互いに踏み込みすぎない節度が肝心です。
私はよく「腹六分のつきあい」をおすすめしています。
相手のことを100%知りたい、理解したい、
所有したいというのは、図々しい人のすることです。
(10)
悪意やねたみ、そねみ、
ひがみの妨害を受けたときは、
「人のフリ見て我がフリ直せ」と
「自分にも魔界人のような心はないだろうか」と、
自分自身の心の中を観察することも大切です。
(11)
20歳の人は、
30歳になってはじめて
見えてくるものがあるでしょうし、
40歳の人も、80歳の人も同じことが言えます。
どんなに聡明な人でも、
若いうちは見えないものがたくさんあるのです。
それを探す人生の旅こそが、
生きる楽しみを見出すことになるでしょう。
(12)
人生は目先のことばかりや
近視眼的にとらえるのではなく、
「自分の一生」という
長い単位で考える必要があります。
(13)
「自分は何歳の時にどうなりたいか」を具体的に想像し、
その目的のために今
何をどうしなければならないかを
きちんと分析、把握、逆算するのです。
5年後、10年後、20年後の単位で、
時間を設定し
自分の設計図を作っていくことが大切です。
(14)
最初に苦しい経験をしておけば、
それを乗り越えた分自信がつくし、
上手く行ったときに
多くのことに感謝の気持ちが生まれます。
(15)
人間力とは、
一言で言えば“思いやり・優しさ”で、
見返りを求めない
与えっぱなしの愛=無償の愛と同じです。
だからこそ、
簡単には身に着くことは難しいのです。