(1)
誰もが世界を変えたいと思うが、
誰も自分自身を変えようとは思わない。
(2)
急いで結婚する必要はない。
結婚は果物と違って、
いくら遅くても季節はずれになることはない。
(3)
強い人々は、いつも気取らない。
(4)
他人の不幸の上に
自分の幸福を築いてはならない。
他人の幸福の中にこそ、
自分の幸福もあるのだ。
(5)
自分を許すな。
そうすれば、
容易に他人を許すことができよう。
(6)
愚かな人間は沈黙しているのが最もよい。
だが、もし
そのことを知ったならば、
その人はもう愚かな人間ではない。
(7)
私達は踏みなれた生活の軌道から
放り出されると、
もうダメだ、と思ってしまう。
しかし、実際は
そこからようやく新しいものが始まるのです。
(8)
我々は刑法を活用する前に、
囚人を罰する前に、
こういう不幸な人間が作られていく
環境そのものを
絶滅するように努めねばならない。
(9)
思いやりはあらゆる矛盾を解決して、
人生を美しくし、
ややこしいものを明瞭に、
困難なことを容易にする。
(10)
自分をその人より優れているとも、
偉大であるとも思わないこと。
また、
その人を自分より優れているとも、
偉大であるとも思わないこと。
そうした時、
人と生きるのがたやすくなる。
(11)
逆境が人格を作る。
(12)
もし善が原因をもっていたとしたら、
それはもう善ではない。
もしそれが結果を持てば、
やはり善とは言えない。
だから、
善は因果の連鎖の枠外にあるのだ。
(13)
人間を自由にできるのは、
人間の理性だけである。
人間の生活は、
理性を失えば失うほど
ますます不自由になる。
(14)
いかなる時でも、
お辞儀はし足り無いよりも、
し過ぎた方がよい。
(15)
時は過ぎ去るけれども、
ひとたび発せられた言葉は、
永久にあとに残る。