(1)
その人を知らざれば、
その友を見よ。
(2)
止まりさえしなければ、
どんなにゆっくりでも進めばよい。
(3)
巧言令色鮮し仁(こうげんれいしょくすくなしじん)
【意】
言葉巧みで、
表情を取り繕っているものに、
誠実な人間はほとんどいないということ。
(4)
何事も楽しんでやりなさい。
楽しんでやることで、
思わぬ力が発揮されるものなのだ。
(5)
君子は和して同ぜず、
小人は同じて和せず。
【意】
優れた人物は、
人と協調するが主体性を失わず、
小人物は、
表面では同調するが
心から親しくなることはないということ。
(6)
過ぎたるは
なお及ばざるが如し。
【意】
度が過ぎることも
不足するのと同じように
良くないということ。
(7)
君子は人の美を成す。
人の悪を成さず。
小人は是れに反す。
【意】
君子とは、
人の成功を喜び、
人の失敗や悪評を擁護するものだ。
小人はその反対である。
(8)
これを知るはこれを好む者に如かず。
これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。
【意】
知っているというのは好むのには及ばない。
好むというのは楽しむのには及ばない。
(9)
徳は孤ならず。必ず隣あり。
【意】
道徳のあるものは孤立しない。
きっと親しい仲間ができる。
(10)
君子の九思(心掛けるべき九つのこと)
1.物を見るときは、はっきり見る
2.聞くときは、誤りなくしっかりと聞く
3.表情はおだやかに
4.態度は上品に
5.言葉は誠実に
6.仕事には慎重に
7.疑問があれば、質問する
8.みさかいなく怒らない
9.道義に反して利益を追わない
(11)
忠耳は耳に逆らえども行いに利あり。
【意】
心からの忠告は耳に痛いが、
自分の行いを正すためには役立つのだ。
(12)
高貴な人間は自分自身に、
平俗な人間は他人に要求を課する。
(13)
人の本性はみなほとんど同じである。
違いが生じるのは
それぞれの習慣によってである。
(14)
知るを知るとなし、
知らざるを知らずとなす、
これ知なり。
(15)
過ちを改めざる、これを過ちという。
【意】
過ちをおかしてしまうことよりも、
過ちを改めようとしないことこそ過ちなのだ。