強い人間なんて、どこにも居やしない。小説家 村上春樹の言葉

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(1)

覚えておくといい。

人々はじっさいには

不自由が好きなんだ。

(2)

世の中のほとんどの人は

自由なんて求めてはいないんだ。

求めていると

思いこんでいるだけだ。

すべては幻想だ。

(3)

自分に同情するな。

自分に同情するのは

下劣な人間のやることだ。

(4)

罪を犯す人と

犯さない人とを隔てる壁は

我々が考えているより薄い。

(5)

何かを持ってるやつは

いつか失くすんじゃないかと

ビクついてるし、

何も持ってないやつは

永遠に何ももてないんじゃないかと

心配してる。みんな同じさ。

(6)

僕らはとても不完全な存在だし、

何から何まで要領よく

うまくやることなんて不可能だ。

(7)

不得意な人には

不得意な人のスタイルが

あるべきなのだ。

(8)

遠くから見れば、

大抵のものは綺麗に見える。

(9)

過ちを進んで認める勇気さえあれば、

だいたいの場合取りかえしはつく。

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(10)

希望があるところには

必ず試練があるものだから。

(11)

一般論をいくら並べても

人はどこにも行けない。

(12)

僕たちは一年ごと、

一月ごと、一日ごとに齢を取っていく。

時々僕は自分が一時間ごとに

齢を取っていくような気さえする。

そして恐ろしいことに、

それは事実なのだ。

(13)

忘れたいものは

絶対に忘れられないんです。

(14)

強い人間なんて

どこにも居やしない。

強いふりのできる人間が居るだけさ。

(15)

大事なのは、

他人の頭で考えられた大きなことより、

自分の頭で考えた小さなことだ。

村上春樹(むらかみ はるき、1949年(昭和24年)1月12日 – )、日本の小説家・翻訳家。1979年、『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。1987年発表の『ノルウェイの森』は2009年時点で上下巻1000万部を売るベストセラーとなり、これをきっかけに村上春樹ブームが起きる。代表作に『羊をめぐる冒険』、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、『ねじまき鳥クロニクル』、『海辺のカフカ』、『1Q84』などがある。それらの作品は、50ヵ国語以上で翻訳されている。



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