自分に過度な期待をしない。ピース 又吉直樹の言葉

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(1)

子供の頃から

僕はみんなから愛される

タイプの人間じゃなかった。

(2)

価値観が合わない。

関係性を築きたくない。

そうやって斜に構えていたら、

チャンスを棒に振る。

(3)

入口で

面白くないと思ってしまったら、

そこから面白さを分かっていくのは

めちゃめちゃ難しい。

(4)

好き・嫌いで

立ち止まるのはもったいない。

(5)

サッカー部でしごかれていたので、

怒られてもへこむ前に

何がダメなのか

考えるクセがつきました。

これは芸を磨く上で役立っています。

(6)

自分に過度な期待をしない。

(7)

夏目漱石の

「吾輩は猫である」や「坊ちゃん」、

太宰治の「お伽草紙」など、

落語っぽい話は今読んでも面白い。

(8)

思い通りにならないことって、

たくさんありますよね。

でも、

そうした出来事が起こる

原因にちゃんとした犯人はいない。

何かのせいで、

思い通りに物事が進まない

ということじゃない。

世界って、

そんなにわかりやすい作られ方は

していないと思うんです。

(9)

雨のおかげで、

「まだ降ってましたか?」

と話しかけて貰えた。

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(10)

僕は何かに反応することや

摩擦の結果でしか、

自分の考えていることを

超えられないんです。

10代のころから、

偶然性とかに結構ゆだねてきたんで。

(11)

歩幅を間違えてました。

自分は足が短いと肝に銘じよう。

(12)

結局は

自分の思うものをつくるしかない。

そんな当たり前のことに気付いた。

(13)

どこまで伝えるか、

何を伝えたいかということに対して、

言葉をどう使うか

ということが表現だと思う。

(14)

好きなことなら

ナンボでも頑張れるんですよ。

(15)

虐げられている人は、

もちろんしんどいけど、

恵まれている人は悩んだらあかんような

風潮もあるじゃないですか。

「おまえぐらいで文句を言うなよ」って

永遠に言い続けられる、みたいな。

人それぞれの痛みや苦しみって、

数値化して比べられない。

だから自分の痛みは

きちんと痛みとして受け止めながら

周りの人の気持ちも

理解できるようになればいいんだけど、

今、逆に行ってるじゃないですか。

「もっとたいへんな人、おんねんぞ」って。

苦しむことすらできない人がつくられてる。

いや、血ぃ出てるよ?

なんで痛がったらいかんねんって思う。

又吉直樹(またよし なおき、1980年(昭和55年)6月2日 – )、日本のお笑いタレント、小説家、俳優。お笑いコンビ・ピースのボケ担当。相方は綾部祐二。吉本興業東京本社(東京吉本)所属。第153回芥川龍之介賞受賞作家。



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