(1)
愛する人の欠点を
愛することのできない者は、
真に愛しているとは言えない。
(2)
卑怯者は、
安全なときだけ威たけ高になる。
(3)
なぜ、このように悪口が絶えないのか。
人々は他人のちょっとした功績でも認めると、
自分の品位が下がるように思っている。
(4)
今の人間は偉大なものの
粗探しをしては喜んでいる。
偉大なものを攻撃すれば、
その分、
自分が偉く思われると信じているのだ。
ばかばかしい!
偉大なものを尊敬してこそ、
その分、自分も高まるのだ。
(5)
思慮深い人は、
決して敵を侮らない。
(6)
すべてを今すぐに
知ろうとは無理なこと。
雪が解ければ見えてくる。
(7)
我々は高みに憧れるが、
歩き出すことには無関心だ。
山々を望みながら、
平らな道を歩きたがる。
(8)
国王であれ、
農民であれ、
家庭に平和を見いだせる者が、
もっとも幸せである。
(9)
あらゆる階級を通じて、
目立って気高い人は誰か。
どんな長所を持っていても、
常に心の平衡を失わない人だ。
(10)
気持ちよい生活を作ろうと思ったら、
済んだことをくよくよせぬこと、
めったに腹を立てぬこと、
いつも現在を楽しむこと、
とりわけ、
人を憎まぬこと、
未来を神にまかせること。
(11)
人間は
現在がとても価値のあることを知らない。
ただなんとなく
未来のよりよい日を願望し、
いたずらに過去とつれ立って
嬌態を演じている。
(12)
焦ってはいけない。
つねに行動を続け、時に語り合うこと。
そうすれば、
われわれの考え方に賛成する人が
しまいには結構たくさん出てきます。
(13)
名誉を失っても、
もともとなかったと思えば生きていける。
財産を失ってもまたつくればよい。
しかし勇気を失ったら、
生きている値打ちがない。
(14)
涙とともに
パンを食べたことのある者でなければ、
人生の本当の味はわからない。
(15)
天には星がなければならない。
大地には花がなければならない。
そして、
人間には愛がなければならない。