(1)
「夢は大きく、暮らしは地味に」
これは私の処世訓でもある。
(2)
簡単に諦めず、
工夫に工夫を重ね、
粘り強く取り組むことだ。
(3)
私には遊ぶ道楽がない。
正直に言って、
若いときから
遊ぶほどの金も暇もなく、
したがって、
もっぱら商売を道楽と考えてきた。
(4)
カニのように、
横にはってでも前進せよ。
(5)
健康は
人生最大の資産であり、
資本である。
(6)
病気は
時としてさけられないが、
たとえ虫歯1本でも、
早期発見、早期治療が
何よりも肝要である。
(7)
事業奉仕即幸福。
事業を道楽化し、
死ぬまで働き続け、
学び続け、
息が切れたら
事業の墓場に眠る。
(8)
働くということは
人生における
すべての基本である。
(9)
問題が起きたら
誠心誠意取り組むことだ。
問題の解決から一歩を進め、
次の積極的な活動に入ることを
忘れてはならない。
それはきっと上手くいく。
(10)
良いと信じ、
正しいと決めたことは
決して遂行を緩めてはならない。
(11)
平凡なことを
ひとつひとつ
積み重ねていくだけである。
(12)
健康も事業も、
じつは精神の持ち方次第である。
これは一見平凡なことのようだが、
じつは非常に大事なことである。
(13)
死んだ気になって
もう一度頑張ってみよう。
まだまだ努力が足りないのではないか。
(14)
死んだ気でやればできないことはない。
死ぬことぐらいは、いつでもできる。
必死では生ぬるい、決死で行け。
(15)
私はやがて81歳になる。
この年まで現役の社長をやっているのは、
よほどの物好きか
道楽者と言われても仕方あるまい。
もともと好きな仕事ではあり、
それに商売というものには
キリがないのだから致し方ない。
もし、
私から商売を取り上げてしまったら、
いったい何が残ろう。
趣味の少ない私にとって
商売こそ私の生命であり、
生涯かけた唯一の仕事である。