(1)
人生の濁流に
身を投じているかぎり、
障害がないという人間はいない。
(2)
ある人に合う靴も、
別の人には窮屈なものである。
あらゆるケースに適用する
人生の秘訣などない。
(3)
暗黒な性質も
私の全体に属している。
そして
自分の影を意識することによってのみ、
私は自分が他の全ての人と同様、
一人の人間であることを再確認するのだ。
(4)
豊かな個性の持ち主は
常に使命を持っており、
しかもそれを信じている。
使命遂行の原動力となるのは、
自分の内なる声に語りかけられることだ。
(5)
あなたが
向き合わなかった問題は、
いずれ運命として
出会うことになる。
(6)
受け入れることなしに、
何も変えることはできない。
(7)
人間の性質は、
単に全てが光明からなるのではなく、
実は多くの影によって占められている。
(8)
到底達成できないことに向かって
努力するよりも、
むしろあなたが
できることを何か実現させよ。
(9)
子どもたちのことで、
何かを直してやろうとする時にはいつでも、
それはむしろ我々のほうで
改めるべきことではないかと、
まず注意深く考えてみるべきである。
(10)
幸福な人生にさえも、
ある程度の暗さはあるものです。
そして「幸福」という言葉は、
悲しみによって
バランスが取られなければ、
その意味を失ってしまう。
(11)
理解できない人のことを
愚か者とみなしてしまうことが、
人間にはよくある。
(12)
あなたが孤独なのは
孤立しているからである。
(13)
人格形成とは
自分の生き方を絶対肯定するという、
最高に勇気のいる生涯にわたる仕事である。
(14)
自分が
神経症的であることを知っている
ノイローゼ患者は、
自分の意識の在り方に
無頓着な人物よりも、
ずっと個性豊かである。
(15)
あなた自身の心を
覗き見るときにのみ、
あなたの視界はクリアになるだろう。
外を見るものは夢を見、
内を見るものは目覚める。