(1)
愛情とは、
関係を断たぬことである。
(2)
己を賭けることもなく、
責任を取る気も無く、
100%正しいことを言うだけで
人の役に立とうとするのは虫がよすぎる。
(3)
不安っていうのは
他人を巻き込む力が強いんです。
だから不安の強い人は、
なんとなく嫌われることが多い。
(4)
ゆっくり話を聞いてくれる人が
目の前にいると、
「本人が自分で答えを見つける」
ということが起こります。
(5)
うっかり他人のことを
真に理解しようとし出すと、
自分の人生観が
根っこあたりでぐらついてくる。
(6)
自分の根っこをぐらつかせずに
他人を理解しようとするのなど、
甘すぎるのである。
(7)
ゆっくりと
寄り道をすればいい。
(8)
道草の途中には、
きっと小さな幸せが落ちています。
(9)
思い屈するような心萎える時間こそ、
心が撓(しな)っている状態で、
重い雪をスーッと
滑り落としているときなんだから、
それを肯定し自分を認める。
(10)
ボランティアの人たちは、
よほど謙虚な気持ちをもっていないと、
思いがけない害を
他人に与えることになると
自戒していただきたい。
(11)
今の人は、
みんな
“何かしなければ”と
思い過ぎる。
(12)
現代の文明は、
単純に「進歩」を目指しすぎるあまり、
老人に対しても
「いつまでも若い」というまやかしをして、
問題の本質をごまかそうとしています。
(13)
肉体的にだんだんと衰える、
下り坂を下ることのなかに
人間としての成長を見出すという
逆説を考えなくては
本当の意味での老人の適応
ということはあり得ない。
(14)
人づきあいを大切にするというと、
すぐに「自分を殺して」とまで
考えがちになる。
しかし、
そんなに自分を殺しても、
人間はそれほど簡単に
死ぬものではない。
(15)
褒めたら
つけ上がるなんてことは
まずありません。
もっと子どもを信用していい。
子どもを信用できないのは、
つまりは自分を信用していないから。