人の世に、道は一つということはない。作家 司馬遼太郎の言葉

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(1)

 

人間にとって、

その人生は作品である。

 

 

(2)

 

私には、幸い、

この世にたくさんの

すばらしい友人がいる。

歴史の中にもいる。

 

 

(3)

 

世に

絶望ということはない。

 

 

(4)

 

妻が陽気でなければ、

夫は十分な働きはできませぬ。

夫に小言をいうときでも、

陰気な口からいえば、

夫はもう心が萎え、

男としての気追い込みを失います。

 

 

(5)

 

真の強者の道は

自分の天命を知り、

みずからの運命に

満足することであるかもしれない。

 

 

(6)

 

人の一生というのは、

たかが五十年そこそこである。

いったん志を抱けば、

この志にむかって

事が進捗するような手段のみをとり、

その目的の道中で死ぬべきだ。

 

 

(7)

 

男子、

人の恨みを

いちいち気にしては

大事をなせまい。

 

 

(8)

 

一生というものは、

美しさを作るためのものだ、

自分の。そう信じている。

 

 

(9)

 

勇気と決断と行動力さえ

持ち合わせておれば、

あとのことは天に任せれば良い。

 

 

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(10)

 

学問も大事だが、

知ってかつ

実行するのが男子の道である。

 

 

(11)

 

男子たるものは、

自分の人生を

一遍の詩にすることが大事だ。

 

 

(12)

 

人の世に、

道は一つということはない。

道は百も千も万もある。

 

 

(13)

 

いつの時代でも

そうであったように、

自己を確立せねばならない。

 

 

(14)

 

人間の威厳など

たよりにならぬもので、

生きて手足を動かしているという、

ただそれだけの

かぼそい条件で成立している。

 

 

(15)

 

目を瞑ったのは、

覚悟をきめるためであった。

 

司馬遼太郎(しば りょうたろう、1923年〈大正12年〉8月7日 – 1996年〈平成8年〉2月12日)、日本の小説家、ノンフィクション作家、評論家。筆名の由来は「司馬遷に遼(はるか)に及ばざる日本の者(故に太郎)」から来ている。産経新聞社記者として在職中に、『梟の城』で直木賞を受賞。歴史小説に新風を送る。代表作に『竜馬がゆく』『燃えよ剣』『国盗り物語』『坂の上の雲』などがある。『街道をゆく』をはじめとする多数の随筆・紀行文などでも活発な文明批評を行った。

 


 

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