(1)
人は神ではない。
誤りをするという
ところに人間味がある。
(2)
中才は肩書によって現はれ、
大才は肩書を邪魔にし、
小才は肩書を汚す。
(3)
人は誰でも
負い目を持っている。
それを克服しようとして
進歩するものなのだ。
(4)
どんなことでも
部下の失敗の責任は
長官にある。
下手なところがあったら
もう一度使う。
そうすれば必ず立派に
成し遂げるだろう。
(5)
苦しいこともあるだろう。
云い度いこともあるだろう。
不満なこともあるだろう。
腹の立つこともあるだろう。
泣き度いこともあるだろう。
これらを
じっとこらえてゆくのが
男の修行である。
(6)
今どきの若者は全くしょうがない、
年長者に対して礼儀を知らぬ、
道で会っても挨拶もしない、
いったい日本はどうなるのだ、
などと言われたものだ。
その若者が、
こうして年を取ったまでだ。
だから、実年者は
若者が何をしたか、などと言うな。
何ができるか、とその可能性を
発見してやってくれ。
(7)
男は天下を動かし、
女はその男を動かす。
(8)
やってみせて、
言って聞かせて、
やらせてみて、
ほめてやらねば
人は動かじ。
話し合い、
耳を傾け、
承認し、
任せてやらねば、
人は育たず。
やっている、
姿を感謝で見守って、
信頼せねば、
人は実らず。