心が納得するためには、情が承知しなければなりませんね。数学者 岡潔の言葉

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(1)

言葉で

言い表すことなしには、

人は長く思索できない。

(2)

どの人が

しゃべったのかが大切なのであって、

何をしゃべったかは

それほど大切ではない。

(3)

勘は知力ですからね。

これが働かないと、

一切がはじまらぬ。

(4)

時間は情緒に近い。

(5)

心が納得するためには、

情が承知しなければなりませんね。

(6)

(情緒とは?)

野に咲く一輪のスミレを

美しいと思う心。

(7)

理想の高さが

気品の高さになるのである。

(8)

数学は必ず発見の前に

一度行き詰まるのです。

行き詰まるから発見するのです。

(9)

今、

たくましさはわかっても、

人の心のかなしみがわかる青年が

どれだけあるだろうか。

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(10)

科学が進歩するほど

人類の存在が

危うくなるという結果が出る。

(11)

人と人との間には

よく情が通じ、

人と自然の間にも

よく情が通じます。

これが日本人です。

(12)

苦心を払わせるものを

私は情熱といっている。

(13)

本だって

読むことより読みたいと思う

ことのほうが大切なのです。

(14)

人の中心は「情」であって、

情の根底は

「人の心の悲しみを

自分のからだの痛みのごとく感じる心」

すなわち観音大悲の心である。

(15)

僕は

論理も計算もない

数学をやってみたい。

岡潔(おか きよし、1901年〈明治34年〉4月19日 – 1978年〈昭和53年〉3月1日)、日本の数学者。理学博士(京都帝国大学、・論文博士・1940年)。奈良女子大学名誉教授。奈良市名誉市民。従三位勲一等瑞宝章。フランス留学時代に、生涯の研究テーマである多変数複素関数論に出会う。当時まだまだ発展途上であった多変数複素関数論において大きな業績を残した。


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