落ち込んでいる時は、
谷底ですから暗いです。
そこに居続けることは苦痛です。
では、どうするか?
解決はひとつなんです。
そこで立ち止まらず、
そこに座り込まず、
ヨイショと自分に声をかけて
谷底から登り始めるしかないのです。
涙で顔がぐちゃぐちゃに
なりながらでも、
ボロボロの傷だらけでも。
そして、少しずつ、
日の当たる位置まで上がってくると、
今度は次の難関に突入します。
谷底から這い上がってきた
自分という人間の、
まあ、なんと汚らしいこと、
なんと傷だらけなこと。
他人様に、
こんな傷だらけの自分を
見せるのはカッコ悪い、
みっともない、
プライドが許さない…
そんな気持ちがよぎると
ふと後ずさりして、
もとの谷底に隠れてしまいたく
なることもあるでしょう。
そこで、踏ん張るのが第2段階です。
「 いや~、谷底で
ボロボロになりましてね~ 」
「ああ、すみません、オレ、汚くて」
他人にどう思われてもいい、
自分の力で登り始めるのです。
バカみたいに必死に、
そして、地道に。
すると、見えてきます、新しい世界が。
なんだ、こんなに気持ちいい世界が
あるんじゃないか、と。
そして、そんな時に、改めて、
自分の身体を見直すと、
いつのまにか、
傷だらけだった身体には、
しっかりと
鍛え抜かれた筋肉ができ、
皮膚がしっかりと
分厚く強靱になっていて、
その身体に比例するように、
勇ましい心が育っているのです。