相手が何を求めているか、想像することが思いやりであり、愛なのです。瀬戸内寂聴が残した言葉

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(1)

「念ずれば花開く」

という言葉があります。

私は何かをするとき、

必ずこれは成功するという、

いいイメージを思い描くようにしています。

(2)

人生はいいことも

悪いことも連れ立ってやってきます。

不幸が続けば不安になり、気が弱くなるのです。

でも、

そこで運命に負けず勇気を出して、

不運や不幸に立ち向かってほしいのです。

(3)

生きるということは、

死ぬ日まで自分の可能性をあきらめず、

与えられた才能や日々の仕事に

努力しつづけることです。

(4)

無為に

だらしない生き方をするより

真剣に生きるほうが、

たとえ短命でも値打ちがあります。

(5)

たくさん経験をして

たくさん苦しんだほうが、

死ぬときに、

ああよく生きたと思えるでしょう。

逃げていたんじゃあ、

貧相な人生しか送れませんわね。

(6)

憎しみは愛の裏返しです。

嫉妬もまた愛のバロメーターです。

(7)

夫婦の間でも、

恋人の間でも、親子の間でも、

常に心を真向きにして正面から

相手をじっと見つめていれば、

お互いの不満を口にする前に

相手の気持ちがわかるはずです。

(8)

妻は、

やさしくされることを

望んでいるだけではない。

やさしい心で

理解されることを望んでいる。

(9)

理解できないと投げ出す前に、

理解しようと相手と同じレベルに立って

感じることを心がけましょう。

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(10)

人間は万能の神でも仏でもないのですから、

人を完全に理解することもできないし、

良かれと思ったことで

人を傷つけることもあります。

そういう繰り返しの中で、

人は何かに許されて生きているのです。

(11)

相手が今何を求めているか、

何に苦しんでいるかを

想像することが思いやりです。

その思いやりが愛なのです。

(12)

どんなに好きでも最後は別れるんです。

どちらかが先に死にます。

人に逢うということは

必ず別れるということです。

別れるために逢うんです。

だから

逢った人が大切なのです。

(13)

お返しを期待しない、

感謝の言葉も求めない。

それが本当の奉仕です。

(14)

自分を愛してもらいたいから、

相手を愛する、それが渇愛です。

自分を忘れて他人に尽くす

仏さまの慈悲とは正反対ということです。

慈悲はお返しを求めません。

(15)

人は、

人を愛していると思い込み、

実は自分自身だけしか愛していない場合が多い。

瀬戸内寂聴(せとうち じゃくちょう、1922年〈大正11年〉5月15日 – 2021年〈令和3年〉11月9日)、日本の小説家、天台宗の尼僧。俗名:晴美(はるみ)。僧位は権大僧正。1997年文化功労者、2006年文化勲章。位階は従三位。元天台寺住職、同名誉住職。元比叡山延暦寺禅光坊住職。元敦賀短期大学(当時は敦賀女子短期大学)学長。徳島市名誉市民、京都市名誉市民、二戸市名誉市民。



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