どうして他人の行動に、いちいち意見を言いたがるのだろうね。他にすることがないのかしら。池田清彦の言葉

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(1)

「バカとはなんだ。失礼じゃないか。謝れ」

といって恫喝する人が時々いるが、

そういって恫喝すれば、

たいがいの人は

ひるむに違いないと信じているところが、

やはりバカなのだ。

(2)

正義(世間の風)という錦の御旗を振りかざし、

他人の権利をコントロールしたり、

バッシングしたりする人は

すべてどうしようもないというほかはない。

(3)

一部の人は

どうして他人のプライベートな行動に、

いちいち意見を言いたがるのだろうね。

どうでもいいじゃねえか。

他にすることがないのかしら。

(4)

他人のプライベートな行動に

あれこれ意見を言って

コントロールする権利なんて

誰にもない。

(5)

日本人って

あんまりホントの事

いっちゃいけない民族なんだよね。

(6)

小中学校で

「個性を輝かせる」なんて言っているけど、

個性のない人間なんていないんだから、

そういうの教えなくたっていい。

(7)

才能がないから

そこそこで生きていく、のは、

別に悲しむべきことではない。

多くの人にとって、

生きることはそういうことです。

(8)

若い人にも合うような、

まともな考えを出さないといけないね。

働くことも、

「お金をもらうため」と

単純な話にしたほうがいい。

働くこと自体が尊いとか、

ボランティアが良い

といった話ではなくね。

(9)

優秀で自分に自信がある人ほど、

自分のやり方を部下に押し付けてしまう。

仕事はうまく回るかもしれないけれど、

部下は離れていく。

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(10)

もし部下の言っていることが間違っていたり、

未熟だったりしても、

まずは

相手の話を最後まで聴いてあげる。

部下にとっては

話を聴いてもらえたことが、

上司への信頼につながる。

信頼すれば、

上司の言うことにも従うようになる。

(11)

聞く耳を持たない人の典型は、

自分の思い込みが激しい人。

自分が考えているもの以外の概念が

世の中には存在する、って

わからない人がいるんだよ。

(12)

「人々が

自分の欲望を解放する自由(恣意性の権利)は

他人の恣意性の権利を不可避に侵害しない限り、

守られるべきである。

但し恣意性の権利は能動的なものに限られる」

これは私が最もまともな思想だと信ずる

リバタリアニズムの基本テーゼである。

(13)

厄介なのは自由とか平等を

具体的にしようとなると、

途端に難しくなってしまうこと。

(14)

挫折するような時が来た時に

もうちょっと

不真面目も大事って事を思わないと。

(15)

不思議なもので、

部下に厳しい人や話を聞かない人って、

そこそこの役職には就いても、

トップに立つことはない。

僕の周りの大学教授を見てみても、

早く偉くなった人ほど、

ちゃんと周りの話を聴いているんだよ。

つまり、

出世と人望は比例するってこと。

池田清彦(いけだ きよひこ、1947年7月14日 – )、日本の生物学者、評論家。早稲田大学名誉教授、山梨大学名誉教授。理学博士(東京都立大学)。高尾599ミュージアム名誉館長。構造主義を生物学に応用する方法を追究する。専門の生物学をはじめ、進化論、科学論、環境問題、脳科学などを幅広く論じる。著書に『構造主義と進化論』(1989年)、『進化論の最前線』(2017年)など。フジテレビ系列の情報バラエティ番組『ホンマでっか!?TV』でコメンテーターを務める。肩書きは「生物評論家」。昆虫採集マニアでもあり、昆虫についての著作も多い。



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