習うより慣れよ、慣れたらもう一度学べ。禅僧 松原泰道が残した言葉

スポンサーリンク

(1)

 

「無駄をしない」は、

浪費をしないという消極的な意味だけでなく、

積極的に時間も物も活かして使うこと。

 

 

(2)

 

「無理をしない」は、

危険なことや差し出がましいことをしないという意味ではなく、

「道理」にはずれたことをしないということ。

 

 

(3)

 

「無精をしない」は、

面倒くさがらずにやることではなく、

精を出すこと、齢をとっても何かを学ぼうとすること、

自分のことはできるだけ自分ですること。

 

 

(4)

 

多くの縁に支えられて生きている、

生かされている「いのち」だからこそ、

日々の暮らしで

「人に知られないように、人として作すべきことをなす」という

“陰徳”を積むことが何よりも健康につながる。

 

 

(5)

 

いまの幸せは、

いろいろな方や先達からいただいた、

というより預かっている預かり物。

だから、いまは自分のもとに保留しておいて、

しかしやがてそれはまた他の人にお預けしていく、

そのためにいまの福を使い減らさないように。

 

 

(6)

 

心に灯をともせること、これはまた幸福である。

どんなときでも心に灯をともすことが大事。

 

 

(7)

 

うまくいく縁に恵まれることを“順縁”という一方で、

物事が裏目裏目に進んでしまうのもまた縁、“逆縁”という。

この、逆境のときにこそ

マイナスをプラスに変えていく努力をできるチャンス。

 

 

(8)

 

一人で考えることと、

考えた中身を相手に伝えるということは違います。

どんなに素晴らしいことを考えていても、

誰かに伝えない限り、それは幻想にすぎません。

 

 

(9)

 

習うより慣れよ、

慣れたらもう一度学べ。

 

 

スポンサーリンク

(10)

 

花が咲いている。

精いっぱい咲いている。

わたしたちも精いっぱい生きよう。

 

 

(11)

 

過去はもう過ぎてしまいました。

明日以降のことはどうなるか誰にもわかりません。

だからこそ、何よりも今日“ただいま”を大事にし、

今日一日を自分の一生と思って、充実させて生きていく。

 

 

(12)

 

自分を変えるためには、

まず考え方を変えることから、だと思います。

考え方を変えれば、感じ方が変わり、

自分の望みも変わり、行動も変わってくるでしょう。

行動や習慣が変われば、

人生も変わってくるのではないでしょうか。

 

 

(13)

 

幸せになるためには、

「自分を知る」ことが大事でしょう。

自分は何に幸せを感じるのか、

自分の幸せを知ることが肝心です。

それがわからなければ、

どうすれば幸せになれるかもわからないのではないでしょうか。

 

 

(14)

 

自分の仕事にいつも創意工夫を怠らないことです。

すると進歩のない安易な、惰性から脱出できて

つねに新鮮な人生が送れるでしょう。

 

 

(15)

 

苦しい日は

苦しみの意味を見つけよう

楽しい日は

楽しみの由来を学ぼう

苦を避けず楽しみだけを追わないなら

毎日が好日だ

 

松原泰道(まつばら たいどう、1907年11月23日 – 2009年7月29日)、日本の臨済宗の僧侶。東京都港区の龍源寺住職。東京府生まれ。早稲田大学文学部卒。岐阜県の瑞龍寺で修行したのち、臨済宗妙心寺派教学部長を務める。1972年出版の「般若心経入門」(祥伝社刊)は記録的ベストセラーとなり、第一次仏教書ブームのきっかけを作った。1989年仏教伝道文化賞受賞。1999年禅文化賞受賞。著書は百冊を超える。宗派を超えた仏教者の集い「南無の会」前会長。南無の会は1984年に正力松太郎賞を受賞した。2009年、肺炎のため101歳で死去。息子に龍源寺住職の松原哲明、婿に元花園大学学長、元妙心寺派宗務総長の細川景一。

 



著:松原 泰道
¥880 (2024/09/29 17:22時点 | Amazon調べ)
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存