とにかく、食わなきゃもたないよ。俳優 山﨑努の言葉

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(1)

人間って群れて生きる、

社会を作って生きるものですから、

どうやって社会と

うまく折り合いを付けていくかというのが、

生涯のテーマだと思いますね。

(2)

外へ出るのが好きな人でも、

実はどこかで

不安や恐怖といった不快なものがあって、

それを乗り越えてやってるわけです。

(3)

人間って、生きにくいものなんだ、

生きていくというのは大変なことなんだと、

僕はこの年になって思うんですね。

(4)

人はみんな、

不安定な中で生きている。

(5)

自分が自分だと

思い込んでいるものも、

自分かどうか分からないしね。

(6)

下手であろうが何であろうが、

いいんだと思う。

僕も、

20代のころに出た映画は

下手で下手で見ていられません。

(7)

個性だとか、何だとか、

自分でそうやって思い込んでるものは、

すべてあとから仕入れたもので、

もともと、そんなものはないんだって。

(8)

若いころは

ちょっと逸(はや)ることもあるし、

年を取ってからじゃないと

発見できないこともある。

だから、

年を取ることを

マイナスだとは別に思ってないですね。

(9)

だいたいぼくは「ものぐさ」ですから、

身体を動かすのが大嫌いでね。

外へ出るのさえおっくうだし。

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(10)

とにかく、

食わなきゃもたないよ。

(11)

何でもぶっ壊してやろうだとか、

とにかく自己主張してやろうって、

外へ外へ向かっていく矢印ばっかりが

強かったころもあった。

(12)

楽しむことが大事なんだな、

というか、

人生、楽しむしかないなというふうに、

思うようになってきた。

(13)

この現実以外に選べないんだとしたら、

諦めて受け容れようというのは、

やっぱり、

歳を取ったおかげかなあと思いますね。

(14)

ぼくなんて他に才能も何もないからさ、

思いつかないんだけど、

でも「他に何かあるかもよ?」って、

自分自身を疑いながら、

それでもやってるのが俳優の仕事ですよ。

(15)

昔は何せ怖かった。死ぬのが。

でも、これは、

生き物としてうまくできてるんだね、

こうして歳を取ると、怖くなくなる。

山﨑努(やまざき つとむ、1936年〈昭和11年〉12月2日 – )、日本の俳優。「一つの役を何度も演じていると飽きてしまうから」という理由で、同じ役柄はあまり演じることは無いが、『必殺仕置人』(1973年)、『新・必殺仕置人』(1977年)ではそれぞれ「念仏の鉄」を演じた。


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