(1)
二人の男がレンガを積んでいた。
「君たちは何をしているんだ?」
とたずねると、
一人は「レンガを積んでいるんだ」
と答えた。
もう一人は「教会を造っているんだ」
と答えた。
そして二人の未来は、
まったく違うものになった。
(2)
目の前のことばかりに
気を取られていると、
いつの間にか「虫の目」になる。
虫には木しか見えないが、
鳥には森が見えている。
「鳥の目」を使って一度、
空から自分の姿を確認してみよう。
(3)
使える時間は限られている。
毎日を楽しむためには、
目標までの期限を決めてしまうことだ。
期限が決まれば予定が組める。
予定が決まれば、
今やるべきことが見える。
(4)
間に合わないことはあっても、
できないことは何もない。
(5)
休むのは自由だが、
納期だけは守る。
スピードは追求するが、
仕事は雑にしない。
無理はするが、
無茶はしない。
(6)
頭でいくら考えても、
答えは出ない。
どんな不安を抱えているのか、
紙に書き並べて把握すればいい。
正体さえ明らかになれば、
不安はすでに半分くらい
解決したことになる。
あとは経験者に聞くか、
本かインターネットで調べるか。
答えは外に求めればいい。
(7)
できることを、
できるペースで。
段取りとはゴールまでの
階段を作ることだ。
雲の上にあるような目標も、
一段一段をのぼれる高さに設定すれば、
やがて、たどり着くことができる。
(8)
やるべきことが膨大にあっても、
慌てることはない。
階段を一段ずつのぼっていくように、
一つ一つ丁寧に片づけていけばいい。
(9)
成功の反対は、
失敗ではない。
成功は必ず
失敗の延長上に存在している。
(10)
頭の中はいつもシンプルに。
自分で記憶することなく、
すべてスケジュール帳に覚えさせよう。
スケジュール帳を開けば、
「今、自分は何をするべきか?」
が書かれている。
自分の命令に従うときは、
何も考えずに実行すればいい。
頭を使うのは
段取りを組むときだけで、
いちど階段さえ作ってしまったら、
あとはただのぼるだけだ。
ときどき迷いたくなるときもあるが、
余計なことは考えず、
目の前のことに全力を注ごう。
(11)
問題が起きたら、
そのことを分析しよう。
決して無視してはいけない。
無視すればするほど、
化け物のように大きくなり、
繁殖をしはじめる。
感覚が鈍りはじめ、
やる気も奪われていくだろう。
(12)
目の前の「やるべきこと」の山に
押しつぶされてはいけない。
時間内にできることは限られているし、
今できることは、
ひとつしかないのだから。
(13)
社会で生きている人間は、
何かに束縛されている。
しかし、その束縛が、
あなたの行動を
制限しているとは限らない。
(14)
問題も解答も用意されていない。
つまり自分で問題を設定し、
その答えを模索するしかない。
これが自分の人生を自由に生きるための、
ただひとつの方法である。
(15)
一番避けたいのは、
やらずに後悔すること。