信念があれば、幸福もある。作家 星新一の言葉

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(1)

人生最大の楽しさと言ったら、

人に模倣されることでしょうね。

(2)

想像は楽しい。

しかし、

事実の発見は

それより一層大きな喜びである。

(3)

普通ならざることへの

直観能力が笑いである。

論理の飛躍になるが、

笑いは、

普通とは何かを知る経路でもある。

(4)

自分の足で、

汗を流して

登山するからこそ、

頂上でばんざいを叫びたくなる。

(5)

青春とは

もともと暗く不器用なもので、

明るくかっこよくスイスイしたものは、

商業主義が作り上げた虚像にすぎない。

(6)

まず、ものにこだわること。

異質なものを見つける。

これを結びつけるために、

ものをそれぞれ要素分解していく。

すると、全然違うものなのに、

似た部分や関連したつなぎが

見えてくるようになる。

(7)

世の中には

短く要約できないものはない。

(8)

小さな災難を買っておくと、

大きな災難の魔よけになる。

(9)

とにかく、

あの人と会話をすれば、

何か楽しい時を過ごせる。

利口になった気分になれる。

そう思ってもらいたい。

つまり、

それは小説を書く心構えでもある。

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(10)

数え切れない過去の人々は、

今となってみると

この滅亡期の人間たちの

どれいだったのだ。

(11)

信念があれば、

幸福もある。

(12)

ニュートンは

「どうやって法則の発見を」と聞かれ、

「考え続けて」と答えた。

執念、ここが大事なのだろう。

(13)

自分の一日を、

そして一生を、

人間というりっぱな

おごそかな生命現象にふさわしい生き方で、

足どりたしかに、かがやかしく、

生きなければならない。

(14)

人が

夢の世界を持っていなかったら、

現実に対して、

何の批判もしなくなり、

ただただ現実に押し流され、

ずるずるとだめになっていく。

現実の世界は、

それぞれの人の

夢の世界で支えられている。

(15)

今年もまたご一緒に

九億四千万キロメートルの

宇宙旅行をいたしましょう。

これは地球が

太陽の周りを一周する距離です。

速度はマッハ93。安全です。

他の乗客が

ごたごたを起こさないよう祈りましょう。

星新一(ほし しんいち、本名:星親一、1926年〈大正15年〉9月6日 – 1997年〈平成9年〉12月30日)、日本の小説家、SF作家。小松左京・筒井康隆と合わせて「SF御三家」と呼ばれる。


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