僕はね、常に10年後を楽しみにしてるんですよ。大杉漣の言葉

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僕はね、常に10年後を楽しみにしてるんですよ。もちろん、10年後のことなんて、誰にも分からない。だからこそ、今をどうするかってことが問われている気がしてね。理屈じゃなく、とにかく動きながら考える。いつも、シンプルでいたいんです。

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勘違いしてはいけないのは、どんな仕事も、僕が選んでいるのではなく、まずは選んでいただいているということです。

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まず考えるのではなく、やってみる、飛んでみる。そのあとにどう感じたのかを味わえばいいというのが、僕の生きるベースになっている気がします。

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僕は器用な俳優ではありません。これまでもこれからも、もがき苦しみ不安を感じつつ表現していくのが自分の仕事だと考えています。

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個人的にはどう見られても、どう呼ばれてもかまわないです。腰を据えて表現の世界であたふたしているのが僕の仕事です。

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役者の仕事は生涯、下積みだと思うので。

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僕に何かを教えてくれたのは〈誰か〉というより〈現場〉だった気がします。基本的に自分の考え方とか見方というものは、現場というフィルターを通すことによって感じたものの影響が大きかったと思います。

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サラリーマンやヤクザの役にしても、100人いたら100の顔があって、演じても、演じても、演じ尽くすということはない。だから、もっともっといろんな役と出会いたいし、もっともっと人間の姿というものをお見せできるように切磋琢磨しないといけないなあと思うんです。

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俳優人生40年、苦労という言葉はあてはまらない。今なお迷いっぱなし(笑)

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僕は単に、昔はよかったとは思っていないんです。“よかったよなぁ”と、思い出話のように昔を語ることは簡単だけど、いまにどう影響していて、これからどうしようと思っているのか、ということを自分自身に問うんですね。

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僕の父は他界しましたけど、あまり父と会話らしい会話をした記憶がありません。高校の校長を長年やっていまして、酒と釣りが大好きな人でした。父は僕と違い、本当に寡黙(かもく)な人でした(笑)。それでも、僕の中にはしっかり父親の存在があります。

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母親はいろいろなことを言ってくれましたね。母は、京都の出身です。僕は、映画やテレビの仕事をするようになるまで、ずっとアンダーグラウンドの芝居をやっていて、母は、東京にその舞台を見に来てくれました。そのときに、必ず僕のことをほめてくれるんですよ。たとえ、どんなに小さい役でも、“おまえが一番よかったわ”と必ず言ってくれる母親でした。

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座右の銘は“見る前に飛べ”。まず、やってみる。そこでしか味わえないものに喜び、ときにはちょっと躓(つまず)いたりすることもあるが、すべてが身につくと思っている。

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サッカーはピッチに立てるのは11人。役者も同じでその11人になれるかどうかだと思うんです。ベンチにいても仕方がない。映画でもテレビでもいい、常に11人の中にいたいんですよ。そのためには選んでもらうことが大切。監督や作品の求めているものにどう近づけるのか模索する──それを繰り返しているだけなんです。

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映画と一緒で、僕は語るよりもやりたいほうなんですね。やっぱサッカーって面白いよねって言い続けたいんです。

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