誰も死にたくない。
天国に行きたいと思っている人間でさえ、
死んでそこにたどり着きたいとは思わないでしょう。
死は我々全員の行き先です。
死から逃れた人間は一人もいない。
それは、あるべき姿なのです。
死はたぶん、
生命の最高の発明です。
それは生物を進化させる担い手。
古いものを取り去り、
新しいものを生み出す。
今、あなた方は新しい存在ですが、
いずれは年老いて、
消えゆくのです。
深刻な話で申し訳ないですが、真実です。
あなた方の時間は限られています。
だから、
本意でない人生を生きて
時間を無駄にしないでください。
ドグマにとらわれてはいけない。
それは他人の考えに従って生きることと同じです。
他人の考えに溺れるあまり、
あなた方の内なる声がかき消されないように。
そして何より大事なのは、
自分の心と直感に従う勇気を持つことです。
あなた方の心や直感は、
自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。
ほかのことは二の次で構わないのです。
―― 米スタンフォード大卒業式(2005年6月)スティーブ・ジョブズ氏のスピーチより一部抜粋
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スティーブン・ポール・ジョブズ(英語: Steven Paul Jobs、1955年2月24日 – 2011年10月5日)、アメリカ合衆国の起業家、実業家、工業デザイナー。アメリカ国家技術賞、大統領自由勲章を受賞している。Appleの共同創業者の一人であり、同社のCEOを務めた。NeXTやピクサー・アニメーション・スタジオの創業者でもあり、ウォルト・ディズニー・カンパニーなどの役員を歴任した。