善き戦争はなく、悪しき平和というものもない。小説家 城山三郎が残した言葉

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(1)

心が変わるのは

人間であるからだ。

弱くあわれな人間だからだ。

(2)

人生の姿勢は、

無用のときは、

小さく低くしておくに限る。

(3)

人間の言葉は、

所詮

語るその人の世界しか語らない。

(4)

大病にせよ、大失敗にせよ、

人生のすべてを観察というか、

好奇心の対象として

眺めるゆとりを持つ限り、

人は必ず再起できるものなのだ。

(5)

永い眼で見れば、

無限に続く連鎖の中の

一環に過ぎない。

(6)

情報氾濫の社会であれば

省くことを心がけないと

身を亡ぼす。

(7)

田舎はいいんだな。

人間を変えない。

東京じゃ、

空気が人間を変えてしまう。

(8)

当然のことだし、

また、

それだから面白いともいえるが、

人生にはさまざまな当たり外れがある。

(9)

静かに行く者は健やかに行く。

健やかに行く者は遠くまで行く。

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(10)

楽観も悲観もない。

人間のつくるもので

100パーセントうまく行く

なんてものがあるはずがない。

(11)

この世の中には、

あきらめなくてはならないことなんて、

ひとつもない。

(12)

絶対正しいことや、

絶対正しい人間が、

この世に存在するはずがない。

すべては、不完全である。

(13)

人生の持ち時間に大差はない。

問題は

いかにして深く生きるかである。

(14)

平和の有難さは

失ってみないとわからない。

失ってからではおそすぎるというのに。

(15)

善き戦争はなく、

悪しき平和というものもない。

城山三郎(しろやま さぶろう、1927年(昭和2年)8月18日 – 2007年(平成19年)3月22日)、日本の小説家。経済小説の開拓者であり、伝記小説、歴史小説も多く著している。


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