(1)
人が決まってウソをつくとき。
それは狩りの後、戦争の最中、
そして選挙の前。
(2)
「原則としては賛成だ」と
人がいう時、その人間は
それを実行しようする意思を
微塵も持ってはいない。
(3)
歴史が証明する所に拠ると、
逃した機会は二度と戻らない。
(4)
的確な弾丸よりも
鋭い弁舌のほうが強い。
(5)
絶対主義が第一に
支配する者に求めることは
公平さ、誠実さ、
義務感の強さ、精力的な活動、
謙遜の心を持つことである。
(6)
勝利に終わる戦争と言えども、
常に一つの悪であると私は考える。
政治は民衆をそれから守る
努力をしなければならぬ。
(7)
われわれは愛と好意には
たやすくまるめこまれる。
おそらくはあまりにたやすく。
しかし
脅しによってまるめこまれることは
絶対にない。
(8)
世界を
騙したいのであれば
真実を話せ。
(9)
青年に勧めたいことは、
ただ3語に尽きる。
すなわち
「働け、もっと働け、あくまで働け」だ。
(10)
賢者は歴史に学び、
愚者は経験に学ぶ。
(11)
強い者に
食い殺されるのは
弱い者の宿命だ。
(12)
礼を欠いてはならない。
文章は
外交的なものとすべきである。
宣戦布告の際であっても
礼儀は守るべきである。
(13)
わたしの立場にあっては
我意を通すことは場合によっては
まさに犯罪行為である。
責任のない立場にあれば、
そんな贅沢も許されようが。
(14)
政治とは、
可能性の芸術である。
(15)
鉄と血が、
命運を決定する。