弱いから群れるのではない。群れるから弱くなるのだ。寺山修司の言葉

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(1)

人類が最後にかかる、

一番重い病気は

「希望」という病気である。

(2)

私が真実だと思うことのできる唯一のものは、

誇りを賭けるに足る美しいものである。

美しくない真実は、

ただの「事実」にすぎないだろう。

(3)

人は弱いから群れるのではない。

群れるから弱くなるのだ。

(4)

必然的な出会いなどということは

まったく信じられない。

偶然の機会が人生にも選択を迫ってくる。

(5)

人生では敗けられないが、

遊びでなら敗けられる。

そして敗けを知ったものだけが

味わえる風景というものがある。

(6)

美というものは、

本来、

何かを欠いたものです。

完全な合理主義からは、

美はおろかドラマも生まれてはきません。

(7)

過去の愛憎、

恩怨の帳尻をあわせることばかり、

くよくよしている人間は、

現在を独立したものとして

受け入れることはできない。

(8)

言葉は

薬でなければならない。

さまざまな心の傷手を癒すための薬に。

(9)

空想とは

現実を見る一つの方法論であり、

現実とは、

万人の空想に支えられた楼閣である。

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(10)

ほらほら、

星がでている。

でているけど、屋根があるから、

ここからは見えない。

だが、見えない星も人生のうちなんだ。

見えるものばかり信じていたら、

いつかは虚無におちるだろう。

(11)

卑怯者ってのはね、

きみが何をしたか、ってことじゃなく、

きみが何を後悔してるかってことで

決まるんだよ。

(12)

つまらない書物というのはないが、

つまらない読書というのはある。

どんな書物でも

それを経験から知識にしてゆくのは

読者の仕事であって、

書物のせいなどではないからである。

(13)

人生ではやり直しがきかない。

出遅れたら、追い込むしかない。

(14)

なみだは

人間の作る

いちばん小さな海です。

(15)

愛されることには失敗したけど

愛することなら、

うまくゆくかもしれない。

そう、きっと

素晴らしい泡になれるでしょう。

寺山修司(てらやま しゅうじ、1935年〈昭和10年〉12月10日 – 1983年〈昭和58年〉5月4日)、日本の歌人・劇作家。演劇実験室を標榜した前衛演劇グループ「天井桟敷」主宰。「言葉の錬金術師」「アングラ演劇四天王のひとり」「昭和の啄木」などの異名をとり、上記の他にもマルチに活動、膨大な量の文芸作品を発表した。競馬への造詣も深く、競走馬の馬主になるほどであった。


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