(1)
今望んでいるものを手にして、
何の得があろうか。
それは夢、
瞬間の出来事、
泡のように消えてしまう
束の間の喜びでしかない。
(2)
人は心が愉快であれば
終日歩んでも嫌になることはないが、
心に憂いがあればわずか一里でも嫌になる。
人生の行路もこれと同様で、
人は常に明るく愉快な心をもって
人生の行路を歩まねばならぬ。
(3)
今晩一晩は我慢しなさい。
そうすれば、
この次はこらえるのが楽になる。
そして、その次はもっと楽になる。
(4)
運命とは、
最もふさわしい場所へと、
貴方の魂を運ぶのだ。
(5)
備えよ。
たとえ今ではなくとも、
チャンスはいつかやって来る。
(6)
おまえは、
他人のなかにある自分と同じ欠点を
鞭打とうとするのか。
(7)
賢明に、
そしてゆっくりと。
速く走るやつは転ぶ。
(8)
小雨はいつまでも降り続くが、
大嵐はあっという間だ。
早く馬を走らせるものは、
また早く馬を疲れさせもする。
(9)
あの人は本当は頭がいいから
阿呆の真似ができるのね。
上手にとぼけてみせるのは、
特殊な才能だわ。
(10)
愛は万人に、
信頼は少数に。
(11)
人の傷を笑うのは、
傷の痛みを
感じたことのないやつだ。
(12)
習慣も大事だが、
なかには守るより
破ったほうがいいものもある。
(13)
人より早く成功する奴は、
ダメになるのも早い。
(14)
外観という者は、
いちばんひどい偽りであるかも知れない。
世間というものはいつも虚飾に欺かれる。
(15)
どうせ年をとるなら、
陽気な笑いで
この顔にシワをつけたいものだ。