人と出会ったおかげで、自分とも出会えた。詩人 谷川俊太郎の言葉

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(1)

ともに生きるのが喜びだから

ともに老いるのも喜びだ

ともに老いるのが喜びなら

ともに死ぬのも喜びだろう

(2)

長い間一緒に暮らして、

その間に芽生える感情こそが「愛」で、

そのことの方が恋愛よりもずっと大事。

(3)

人と出会ったおかげで、

自分とも出会えた。

(4)

ことばで問われた質問に、

いつもことばで答える必要はないの。

深い問いかけにはアタマだけじゃなく、

ココロもカラダも使って答えなくちゃね。

(5)

どんなに深い喜びの海にも

たった一粒の涙が

溶けていないということはない

(6)

何にもまして幸せなのは

かたわらにひとりのひとがいて

いつでも好きなときに

その手に触れることができるということ

(7)

なんにもないのになにもかもある

それこそ私の最大の贈り物

それを私は愛と呼ぶのだ

(8)

親にも先生にも頼らずに

友だちにも相談せずに

ひとりでいやだと言うのには勇気がいる

でもごまかしたくない

いやでないふりをするのはいやなんです

(9)

いやだ と言っていいですか

本当にからだの底からいやなことを

我慢しなくていいですか

我がままだと思わなくていいですか

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(10)

いやだ と言わせてください

いやがってるのはちっぽけな私じゃない

幸せになろうとあがいている

宇宙につながる大きな私のいのちです

(11)

嫉まれるがいい。

憎まれるがいい。

幸福もまた無傷ではない。

疑うがいい。

苦しむがいい。

愛もすでに無心ではない。

(12)

反対意見を言われて

「私がまちがっているのかもしれない」と思うのは、

「私は正しい」と思いこむのより健康で建設的です。

(13)

幸せを求めているものを傷つけて

幸せになれるだろうか?

(14)

なぐればなぐり返される

刺せば刺し返される

撃てば撃ち返される

殺せばあなたも殺される

(15)

あなたのいのちはつながっている

他のすべてのいのちと

谷川俊太郎(たにかわ しゅんたろう、1931年(昭和6年)12月15日 – 2024年(令和6年)11月13日)、日本の詩人、翻訳家、絵本作家、脚本家。


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