どの戦場でも共通していたことは「戦争の犠牲者はいつも子どもたち」戦場カメラマン・渡部陽一の言葉

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信頼を得るために最も大事なことは、

その国の文化・習慣に敬意を払うことだと感じています。

(2)

どの戦場でも共通していたことは

「戦争の犠牲者はいつも子どもたち」

(3)

ジャーナリストは

無事に生きて帰る事が前提。

(4)

安全優先で働いてます。

家族第一、仕事第二。

(5)

トラックの運転手が「伏せろ!」と叫んだ瞬間、

少年たちが突然、銃を乱射してきました。

トラックに銃弾が何発もあたり、

耳元を金属音が飛び交っていく。

少年たちが銃を撃ちながらこちらに向かってくることに震え上がりました。

その瞬間、死の恐怖に襲われトラックから転げ落ち、

そのまま失禁、赤ん坊のよう地べたを這いずりながら、

トラックの後部へ無意識のうちに逃げようとしていました。

(6)

戦場取材から怪我をせずに帰国するために気を付けていることがあります。

それは「引く勇気を持つこと」

(7)

戦場には確かに地獄絵図があります。

でも、現地でいつも思うのは、

そこで生きている人々の時間に厚みがあるということ。

(8)

戦場の最前線を取材していて、

遭遇する大きな葛藤についてお伝えします。

それは、撮影する被写体が危険にさらされているときに

“助けるべき”なのか、“撮影するべき”なのかという瞬間です。

(9)

動くこと、会いに行くこと、

聞きに行ってみること、ふれてみること、

食べに行ってみること、感じたことを

どんどんひとつひとつ踏み込んでいく、

これがカメラマンに限らず、どんな職種でも力になってくれる基盤です。

動くと、いろいろな人に出会える。気づきがあると思いますね。

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世界には日本とは異なる生活習慣や常識で

生きている人がたくさんいます。

「日本の常識は世界の非常識、世界の常識は日本の非常識」といわれる通り、

どの国の常識が正しいということはまったくありません。

(11)

世界中の子どもたちに共通していることですが、

子どもたちは、笑っているんですね。

これは、万国共通です。

紛争地では泣くこともありますが、笑いもある。

あの笑顔の力に僕は期待しています。

(12)

世界情勢というのは、1~2年で、

信じられない変化を起こすんです。

かつての紛争地が、いまでは戦争のない平和な世界になっていたり。

そういうことを、肌で感じることが多かったんですね。

だから、常に動き続けて、撮り続けて、

それをゆっくりでもいいから、発表し続ける。

そういう気持ちを、常に持ち続けているんですね。

(13)

テレビのバラエティ番組で、

自分の写真を見せながら世界情勢について話すと、

お茶の間の子供たちが

「イラクってどこにあるの?」

「テロって何?」

「戦争って、どうして起きるの?」と、

世界を知るきっかけになったようなんです。

そういう感覚が、はじめてテレビに出演したときにあったんですね。

(14)

断言であったり、

白黒の判断の線引きは、

実は、ほとんどがグレーゾーンにあるものです。

(15)

人は極限状態に置かれると、

その場から逃げられるのに、

見栄や使命感が邪魔をして逃げるという選択肢を選ばないことがあります。

たとえば日常生活の中でトラブルに巻き込まれたりした時、

友人と一緒だったりすると、

なぜか逃げるという選択肢を頭の隅に追いやってしまう。

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