(1)
命令をしてはいかん。
威張ってはいかん。
しかし、
妥協してはいかん。
調和すればいいんだ。
(2)
合気道で一番強い技、
それは自分を殺しに来た者と
友人となること。
(3)
合気道は和の武道と言われますが、
その解釈は簡単だと思うんですよ。
人と相対したときに、
相手の敵愾心をなくすような
自分の人柄と実力を持っていると、
これがひとつの和になるんです。
決して妥協じゃない。
(4)
和というのは、
ちゃんとひとつ自分に強いものがあって、
そして相手を味方にする。
協力者にしてしまう。
これが“対すれば相和す”です。
それには、
よっぽど徳を積まんと出来ない。
結局ね、根本は自分の中心力なんです。
(5)
真正面からぶつかるのでなく、
相手が戦意喪失できるように、
気持ちを『外す』。
(6)
なぜ、
人間は
壁を作ることが多いと思うか。
怖いからだ。
(7)
歩けばそれ即すなわち武。
(8)
己を“無”にして、
相手と一体となる。
(9)
武道は
一生であり一瞬である。
(10)
養神館には
道場訓なるものは一つもありません。
私は合気道は規則でしばるものではなく、
その人の心の持ち方が
一番大切だと思うからです。
(11)
基本はあくまでも原則であって、
その人の
体質に合った体勢と言うのが一番強い。
それは誰に教わるものでもなく、
自分でみつけにゃいかん。
(12)
いつまでも稽古相手を
痛がらせて喜んでいるようでは、
永遠に合気道の高みに
到達することはできません。
(13)
人が人を倒すための
武術が必要な時代は終わった。
(14)
勝つとか負けるとかは、
実にくだらないことです。
(15)
合気道の心とはなんだ。
『和』だ。
『対すれば相和す』だ。
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