岡本太郎。愛の言葉

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(1)

どんな女でも、

底の底ではあったかく優しい。

許して包み込んでくれる。

性悪女でも意地悪ばあさんでも、

女はあったかい。

(2)

自分を大事にして、傷つきたくない、

そう思うから不安になるんだよ。

(3)

女には、

生まれつき筋をつらぬく面がある。

男よりずっとしっかりしているよ。

(4)

いつでも愛は

どちらかの方が深く、切ない。

(5)

”愛”の前で

自分の損得を考えること自体ナンセンスだ。

そんな男は女を愛する資格はない。

(6)

恋愛というのは、

とにかくエゴイスティックになるけれど、

相手を思いやる余裕を持ちたい。

人生だって、余裕のある、

広がりに満ちた人生の方がいいだろう。

(7)

好きな女性が、

ほかの男と結婚しようが、

こちらがほかの女性を結婚しようが、

それはそれだ、

ほんとうの出会いは、

約束事じゃない。

恋愛というものさえ超えたものなんだ。

(8)

人は自分にないもの、

むしろ反対のものに惹かれるんだ。

(9)

クヨクヨしたら男の魅力は出てこないよ。

やたらに相手を気にしないこと。

もっと鋭敏な感受性と、

十分な優しさを持って、

どんどん平気で、

相手をカバーしてみるんだ。

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(10)

ぼくがいちばん好かないのは、

”あたしなんか”という女性だね。

屈折している。

”あたしなんか”といいながら、

その実、相手に、

”そんなことないですよ”

といってもらいたいんだ。

(11)

ためらい、投げだし、

そしてまともに自分の行為に対して、

悪びれない女性。

そういう人こそ、いじらしく、

可愛らしく、また頼もしい。

(12)

相手の名前も知らず、

地位も知らず、

誠実かどうかも知らずに、

目と目が合った瞬間、

気持ちと気持ちがあったら、

そのときすべてをささげるべきだ。

その後のことは約束しなくたっていい。

(13)

告白するって、

何を言うつもりなんだい。

”私は、貴女を、愛しています。

アイ・ラブ・ユウ”とでも言うの?

そんなことを言われたら、

気のきいた女性なら吹き出しちゃうよ。

(14)

口説く必要なんかないんだ。

目と目があえばいい。

あとは行動あるのみさ。

(15)

激しく自分が惚れていると感じるときは、

相手が裏切ったように見えるときだな。


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