これをやっていれば幸せということ、それを探しなさい。映画解説者 淀川長治の言葉

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(1)

これをやっていれば幸せということ、

誰でもひとつ、あります。

それを探しなさい。

それを見つけて仕事にしたら、

きっと幸福ですよ。

(2)

人間が生きるということは

どういうことかといつも考える。

すると死ぬことだということに帰着する。

死ぬとわかれば

今日この一日を十分に生きねば損だと思う。

(3)

大切な一日を

あくびなんかしてふやけている人。

いやですねぇ。

(4)

私はいまだかつて

嫌いな人に会ったことがない。

(5)

私にだって嫌いな人はいます。

嫌いな人を見たら、

心の中で、

好き、好き、好きと言うんです。

そうすると好きになれますよ。

(6)

ひとつ自分の好きな事を

何年も何年も一生懸命やっていれば、

絶対に金で苦労しない。

これは私の持論です。

(7)

ひとつの言葉で喧嘩して、

ひとつの言葉で仲なおり、

ひとつの言葉に泣かされて、

ひとつの言葉であやまった。

ひとつの言葉はそれぞれに、

ひとつの心を持っている。

(8)

苦しい目に遭うと、

どうしても

「なんで俺だけがこんな苦労を…」

って思っちゃうけど、そんなことないね。

みんな、あるの。

死ぬまであるもんなの。

だいたい苦労がなかったら、

面白くもないし、人間じゃないよね。

(9)

死は人間卒業、

自殺は人間廃業です。

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(10)

思えば神様は

人間をゆたかに幸せにするために、

いつも苦労させるのだ。

(11)

知らぬ人には無愛想、

知る人には愛情いっぱい。

これが日本人には極端すぎる。

(12)

濡れた心を持たないと、

砂を噛むような

味気ない人生を送る羽目になる。

(13)

四歳から映画を見てきて、

何が勉強になったか。

キザですけど、愛ですね。

次は勇気。

次に誠実さ。

映画館は

人間勉強の一番の教室だね。

(14)

映画とは国と国の垣根をなくすことね。

映画とは世界の言葉を持っていることね。

映画とはみんなが見るものね。

映画とは人間を知ることね。

これほど人間について

教えてくれるものはないのね。

(15)

さよなら、さよなら、さよなら。

淀川長治(よどがわ ながはる、1909年(明治42年)4月10日 – 1998年(平成10年)11月11日)、雑誌編集者、映画解説者、映画評論家。約32年に渡って務めた『日曜洋画劇場』の解説の締め括りに「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ…」と強調して言う独特の語り口から全国的に有名になり、「ヨドチョーさん」「ヨドさん」「サヨナラおじさん」等と呼ばれる程に多くの視聴者に親しまれてきた。


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