(1)
人間は二度死ぬ。
肉体が滅びた時と、
みんなに忘れ去られた時だ。
(2)
ぼくはいい男とかどうとか、あまり興味ないんですよ。
なにかどこかちょっとイノセントだったり、
フリークしている部分があったり、
肉眼ではちょっとわからないんだけど、
仕草でも、しゃべり方でも、なんかリズムが違っている、
どこかつまずいたりしている、破れている、
そんな人って、男でも女でもチャーミングに見えるんです。
(3)
いませんね。仲間なんて。
先輩でも後輩でも、同じくらいなやつでも、
緊張できる関係がいいわけで、
そういうのは仲間っていうんじゃないですよ。
(4)
直球しか投げられないピッチャーは、
ずっと直球を投げ続けていけばいいんだよ。
変にカーブを投げようとか、
時代に合わせてシュートを投げてみようと思わないで、
ずっと速球を投げ続けてみろ。
(5)
ものをつくるとか、自分が感じることにとことん真面目でありたい。
それが僕にとって、生きることだと思うんです。
(6)
つまらない仕事なんて絶対に口にするな。
この世はそんなものはない。
どんな些細なことでも真面目にしろ。
(7)
宝物っていえばみんな宝物だけど、
なくしたいっていやぁ、みんななくしたい。
(8)
自分は死んでも、肉体は無くなるんだけども魂ってのは宇宙にいる。
宇宙に無数の星みたいなのがあって、その一個が私の魂の星なんです。
(9)
僕らみたいにころころとポリシーが変わってるとね、
既にポリシーでも何でもなくなっているようなものがポリシーだったりしてね。
(10)
人生には、とにかくやってみなきゃわからないってことが多すぎますよねえ。
やるかやらないか、それは自分の判断ですけど。
(11)
お前たちは俺には絶対に勝てない。
なぜなら俺は24時間映画のことを考えているからだ。
(12)
こんな狭い国で
意識だけはメジャーとかマイナーとか言ってても、
そんな差は基本的にないですからね。
(13)
何かを演じる時につい、
僕はあれもできる、これもできるって風になってきてしまう。
頭ばっかり大きくなってっちゃってね。
日常生活のディテールの中にドラマがあったりするでしょ。
僕はそんな簡単な事に長い間気が付かないでいたんですね。
(14)
ま、いつゼロになってもいい覚悟はしているから。
転げ落ちるのは全然怖くないよ。
だって、物質的に欲しいもの、ないんだから。
(15)
俺は若い人に、自分の中の変化と重ね合わせて映画を見てもらいたいんだ。
きっかけは『スターウォーズ』でも『たのきん映画』でも何でもいい。
劇場のあの暗がりの中に入ったら、
自分の過去や未来がいろんな形で浮かんでくる。
そんな世界があるってこと、知って欲しいですね。