(1)
いちばん大事なのは、毎日の自分の姿勢ですね。
駅で人に話しかけられたときに、立ち止まってご挨拶して、
ちゃんとしゃべって、そういうことをしていないと。
当たり前のことなんですけど、だれかと出会うときは、
それが自然と出てくるんです。
(2)
昔は、いいときに惜しまれて終わるのも一つ、
と考えていましたが、
最近は続けることを意識しています。
(3)
作ったらアカンのです。
見る人には、わかる。
“あざとい”と感動できない。
面白いものは、後からできあがるんです。
段取ったらダメなんですよ。
(4)
“美意の案配”という故事があります。
起こったことすべてに意味がある、という意味の言葉です。
僕はこの言葉が大好きなんですよ。
すべての行動に意味があるんやから、
思うように、自然に動いたらええんやと。
最初は嫌に思えることでも、
必ずどこかでいいことにつながるんです。
(5)
まずは人を好きにならないといけないですよね。
嫌いになったりしたら、
自分が煩わしいだけやないですか。
面白さも、
人を受け入れるところから生まれるんです。
(6)
人間はいずれ死ぬんですよ。
死ぬと思うてなくても死ぬんです。
志半ばでも、持って行かれる。簡単に死んでしまう。
短い人生なんだから、人を好きでいたい。
面白いことをやり続けたいんです。
(7)
クサいと思われるかもしれませんが、
人生って、笑いって、愛なんですよ。
(8)
行儀悪いことをしないように意識しますね。
大阪から東京に行く時もそうですけど、
大阪人ってよくがつがつしてると思われますけど、
そういう風には振る舞いたくないというか。
(9)
自分の頭の中に残っているんです。
あかんところはあかん。
ええところはええ、と。
(10)
家をきれいにする、約束を守る、お礼の手紙を書く、
そういう基本をきっちり続けることが、
自分の型の基本をつくってくれたと思っています。
(11)
嫌いとかいうのは、
好きやから嫌いなんやろ。
なんか気になるから嫌いになってしまうけど、
やっぱり好きなんやろ、それは。
(12)
別にゴールデンタイムみたいな仕事だけが、
偉いんやないんです。
小さな世界でも、そこで必要とされることに意味がある。
そこから始まっていくんですよ。