【いかりや長介さんの告別式】加藤茶さんの弔辞

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長さん。

随分急いで向こうに行っちゃったんだね。

あんた、最後の最後に嘘ついたよなぁ。

去年の12月に『大爆笑』の

オープニング撮るときに久しぶりに会って、

「40周年の記念で『全員集合』と『大爆笑』、

この2本撮りたいね」って。

長さん「いいね」って、「やろうよ」って、

そう言ったよね。

うちのメンバー4人も

その気になってたんだよね。

だけど

その約束を守れないうちに逝っちゃったね。

40年間一生懸命、

一生懸命走ってきて

絶対に妥協を許さない長さんだったよな。

でも40年間本当に気を抜かないで

一生懸命やってきたんだと思う。

本当にご苦労さん。

これから俺たち4人で

ドリフターズまだやっていくよ。

あんたが残した、財産だからね。

荒井注さんが亡くなった時、

長さん言ってたよな。

俺も、

もうじきそっちに行くから、

一緒に酒飲もうって。

本当にそんな日が来てしまったな。

でもちょっと早すぎたんじゃないか?

もう少し我慢してほしかったな。

まぁ2人して

つもる話もあるだろうけど、

あまり深酒しないように。

それから、

いきなりそっちから「全員集合!」と言われても

俺たち4人は集まれないからね。

たぶんそのうち本当に

「全員集合」になるかもしれないけど、

その時はやっぱりまた向こうでコントをやろうよ。

40年間本当にありがとう。

そしてご苦労さんでした。

何も心配なくゆっくり休んでちょうだい。

さようなら。

― 2004年3月24日 東京 南青山 青山葬儀所にて

いかりや長介(いかりや ちょうすけ、1931年〈昭和6年〉11月1日 – 2004年〈平成16年〉3月20日)、日本の男性コメディアン、ミュージシャン(ベーシスト)、俳優、司会者。「ザ・ドリフターズの3代目リーダー。後年は俳優としても活動した。愛称は「長さん」。ドリフ時代初期は芸名を「いかり矢長介」としていた。ドリフ映画で使われる呼び名は「ゴリラ」「下唇」。渡辺プロダクションを経てイザワオフィスに所属し、没後もイザワオフィス所属扱いとなっている。

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