やさしくするなら最後まで つめたくするなら最初から。銀色夏生の言葉

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(1)

同じ景色を見て、

何も感じない人もいれば、

そこに宝を発見する人もいる。

常に宝はある。

人生は静かな宝探し。

宝を見つけたらひそかに歓喜する。

人に知ってもらう必要もない。

(2)

やさしくするなら最後まで

つめたくするなら最初から。

(3)

悩み相談の答え。

人は自分以外の人には

なれないというのが、まずひとつ。

それから、

人は自分を

受け入れるしかないというのが、ふたつめ。

それで全部。

(4)

相性って自分との関係、

組み合わせということだ。

いい「人」というのが

存在するのじゃない。

いい「関係」が存在するのだ。

(5)

できそうにみえることと

できることとは違うんだわ。

(6)

愛なんて

知っているわけじゃないけど

なにも

知っているわけじゃないけど

僕らは

知っていると思いこんでいた言葉の意味を

傷ついた過去からいつも学ぶ。

(7)

私たち二人の関係が

私たち二人にしかわからない理由で

ずっと続いていきますように。

(8)

僕たち二人の関係は

僕たち二人にしかわからない理由で

いつか終わっていくだろう

そう言うと

悲しがる君の瞳

悲しがる君の瞳。

(9)

愛とか恋とか悲しみとか裏切りとか

感情に名前をつけるのはやめなよ

名づけなければ

それはそれじゃないかもしれない。

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(10)

君がおしつぶされている

あらゆる悲しみは、

すべて君がその手で

そこまでひきよせてきているのに。

そして今、

この一瞬にも悲しみを

ひきよせようとしている手は

動き続けているのに。

君がその手を止めない限り、

不安な気持ちは止まらない。

不安な瞳が曇ってく。

(11)

出来事には終わりが来る

でも時間は止まらない。

(12)

見知らぬ人々の間に、

ある瞬間伝わりあう感覚が好きです。

共通感覚は、何よりも速く何よりも強く、

人を人と一体化させるものだと思います。

そして、

その中では時や場所を超えた

どこかへ行けるような気がします。

(13)

やさしいから

はっきりと断れないってウソだと思う。

本当にやさしい人っていうのは、

相手を傷つけないように

時には強く言える人だ。

あの人の場合、

やさしいのではなくて

つめたくて弱いんだ。

(14)

悲しみが人を強くすると

誰が言ったのだろう

僕たちはいつもいつも

新しい悲しみに打ちのめされている。

(15)

約束しなくても

また明日会えることが

どんなにいいことか

約束しなければ

もう次に会えない

という身の上になってみて

つくづくよくわかる。

銀色夏生(ぎんいろ なつを、1960年3月12日 – )、日本の女性詩人、随筆家、作詞家、写真家。


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