人間の本性は善である。作家 ポール・ヴァレリーの言葉

スポンサーリンク

(1)

湖に浮かべたボートをこぐように

人は後ろ向きに未来へ入っていく

目に映るのは過去の風景ばかり

明日の景色は誰も知らない。

(2)

善をなす場合には、

いつも詫びながらしなければいけない。

善ほど他人を

傷つけるものはないのだから。

(3)

他人を攻撃したって、つまらない。

攻撃すべきは、あの者たちの神だ。

敵の神をこそ撃つべきだ。

でも、撃つには先ず、

敵の神を発見しなければならぬ。

ひとは、自分の真の神をよく隠す。

(4)

欠陥が

私の出発の基礎だ。

無能が私の根源だ。

(5)

夢をかなえる最良の方法は、

目覚めることである。

(6)

行動するためには

いかに多くのことに

無知でなけねばならぬことか。

(7)

人間の本性は善である。

人間は忘れっぽく、怠け者で、

軽薄で、浅はかであるのだから。

(8)

恋愛とは

二人で愚かになることだ。

(9)

風立ちぬ、

いざ生きめやも。

スポンサーリンク

(10)

己の夢を書こうと欲する者は、

極度に醒めていなければならない。

(11)

大きなことをしようとする人は、

細部を深く考えなければならない。

(12)

理想とは、

不満の意を

表現する方法のことである。

(13)

政治とは、

国民に関わる事柄に、

国民を関与させないことである。

(14)

恋愛の真の価値は、

人に一般的な生活力を

増大させる所にある。

(15)

人間は

自分自身と折り合える程度にしか

他人とも折り合えない。

アンブロワズ・ポール・トゥサン・ジュール・ヴァレリー(仏: Ambroise Paul Toussaint Jules Valéry, 1871年10月30日 – 1945年7月20日)、フランスの詩人、小説家、評論家。多岐にわたる旺盛な著作活動によってフランス第三共和政を代表する知性と称される。日本では、アルベルト・アインシュタインの相対性理論をいちはやく理解した詩人として知られるようになった。戦前(昭和初期)より佐藤正彰・河盛好蔵・吉田健一らが訳し、創業間もない筑摩書房で「全集」刊行を開始したが、1度目は戦局の悪化で、2度目は戦後の出版事情で未完となった。『ヴァレリー全集』は1960年代に、佐藤正彰・鈴木信太郎らの編集により出版完結、新装版・増補版も刊行された。21世紀に入り清水徹や恒川邦夫らによる新訳が刊行された。堀辰雄の中編小説『風立ちぬ』冒頭に、堀自身が訳したヴァレリーの詩『海辺の墓地』の一節「風立ちぬ、いざ生きめやも(Le vent se lève, il faut tenter de vivre.)」が引用されており、また小説の題名にも使われている。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存